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2025.08.08

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ファッション

SHOPLIST、Qoo10元幹部が再建 3年で取扱高1.5倍の300億円超に

代表取締役社長に就任したキム・ヤンス氏

韓国企業でのファッションEC「nugu」を運営するMediquitous(メディコトス、本社韓国、イ・ドゥジン代表)は今年2月、ファッションECモール「Shoplist(ショップリスト)」を運営するSHOPLIST(本社東京都)を完全子会社化した。7月1日には、「Qoo10」でファッション・ビューティ領域の事業を統括してきたキム・ヤンス氏を新たな代表取締役社長に迎えた。新体制により、年間取扱高を3年以内に現在の1.5倍に当たる300億円以上に拡大することを目指している。

「Shoplist」はファストファッションのECモールとして成長してきたが、近年は取扱高が伸び悩んでいた。

「『Shoplist』の20~30代への認知度は高い。サービスを開始してから長年、多くのユーザーに信頼されてきた歴史は貴重だ。最近は新規ブランドの出店などがあまりなく、プロモーションにも変化がなく、古いイメージになってしまっていた。私の代表就任に合わせてブランドロゴも変更し、イメージを一新しようとしている。モールのUI/UXもすでに一部は変更しているが、これから大幅に改善していく。新たなプロモーションについても検討している」(キム社長)と語る。


他モール・海外販売も支援


今後は既存のビジネスモデルに限定せず、eコマースに関連した全てのバリューチェーンにおいて、支援サービスを提供していく考えだという。SHOPLISTが保有する物流機能やカスタマーサポート(CS)機能などをフル活用する。すでに大手コスメブランドの販売代行も手がけている。

「『Shoplist』だけではなく、『楽天市場』や『Qoo10』などのモールの運営代行や物流代行などもできる。『Shoplist』が持っている良い商品を他のプラットフォームでも展開していきたい。『TikTok Shop』での販売にも取り組む。プラットフォームが他のプラットフォームで販売している例はほとんどないと思う。これから取り組んでいきたい」(同)と話す。

日本企業の海外販売も支援していく計画もある。

「日本の商品を韓国や中国、東南アジアで販売するビジネスも準備している。早ければ年内にサービスを開始したいが、来年には本格的に支援できるようにしたい」(同)と話す。

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