高齢者向け配食サービスを手掛けるシルバーライフの2023年8-10月期(第1四半期)は、ECを主体とした冷凍弁当の直接販売と、OEMや倉庫事業が好調だったことから、売上高は前年同期比11.3%増の33億5600万円となった。営業利益は同0.2%増の2億4500万円。
セグメント別売上高は、「FC加盟店」が同0.7%増の21億9400万円。FC数は、前事業年度末から「まごころ弁当」が3店舗減、「配食のふれ愛」は9店舗減少したことから、第1四半期における店舗数は958店舗となった。今後、高齢化社会が加速することを見越し、店舗数を増加させたい考え。そのため、FCオーナー募集広告の強化や、説明会参加者へのインセンティブ付与、開業の負担を軽減した契約プランの提案を行った。
高齢者施設向け食材販売の売上高は、同11.7%増の3億5900万円。チルド食材の「まごころ食材サービス」の売り上げを維持しつつ、冷凍食材の「こだわりシェフ」および「おてがるシェフ」が好調だった。冷凍食材の需要は拡大しており、低価格ブランドの「おてがるシェフ」の成長がみられた。
直販の売上高は同55.9%増の8億200万円と、全体の売り上げをけん引した。冷凍弁当においては、広告宣伝の有効活用や、ウェブプロモーションによる積極的な販売促進活動を行った。さらに、原材料価格や人件費の上昇に伴い、2023年10月から、弁当1個あたり20円の値上げを行った。OEM事業も好調で、問い合わせが増えている。また、倉庫業の市場は需要が高く、市場に合わせて値上げを行った。
続きを読むには会員登録
(無料)が必要です。
会員登録していただくと、すべての記事が制限なく閲覧でき、
著者フォローや記事の保存機能など、便利な機能がご利用いただけます。