ZOZOの2025年4-6月期(第1四半期)における商品取扱高は前年同期比12.2%増の1592億6300万円だった。「足元のファッション需要は堅調」(取締役副社長兼CFO 栁澤孝旨氏)で、セールイベントにおける集客強化が奏功したという。
ZOZOTOWN事業における商品取扱高は同5.8%増の1216億7000万円だった。年間購入者数は1236万5080人で、アクティブ会員数が伸びたという。
「ウェブ広告やZOZOTOWN内施策を通じた新規会員の獲得が順調だ。特にウェブ広告については、前年同期比で投下量を増やし集客強化を図ったところ、ターゲティング施策が奏功し、前年を上回る費用対効果を実現している」(同)と説明した。
英国の子会社LYST(リスト)の事業計画の連結・取得原価の配分手続きを完了したことにより、修正後の2026年3月期の予測を開示した。商品取扱高の予想は、前期比9.7%増の6739億円とした。LYSTの今後の戦略については、LYSTのサイトに決済機能を加え、マーケットプレイスに変えていくという。「LYSTの会員登録数を増やし、顧客の囲い込みをしたい」(同)と話した。
今年6月には、マッチングアプリ「ZOZOマッチ」の提供を開始した。
「構想から3年かかった。出会いのきっかけを創出することで、ファッションを楽しむ動機を付け、購買機会を増やす狙いだ。現在は男性側の利用料でマネタイズしていて、収益貢献は長期目線で考えている」(同)と説明した。
バイトダンスが提供する新サービス「TikTok Shop」については「注視しているが、競合になるかどうかはまだ分からない」(同)と話した。
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