化粧品のサロン販売を手掛けるシーボンは7月17日、心因性ホルモンが真皮におけるヒアルロン酸産生に与える影響について、新たな知見を発表した。研究によれば、「幸せホルモン」とも呼ばれるオキシトシンがヒアルロン酸の合成を促進するという。一方で、「ストレスホルモン」として知られるコルチゾールは、ヒアルロン酸の産生を抑制し、両者が真皮において相反する作用を示す可能性があるという。同社はこの成果を、7月に開催された第50回日本香粧品学会学術大会で発表した。
本研究では、線維芽細胞に両ホルモンを添加してRNA―seq解析を実施。ヒアルロン酸合成酵素(HAS2)の発現量がオキシトシンで増加し、コルチゾールで減少することが確認された。
各ホルモンは、線維芽細胞内の受容体を介してヒアルロン酸合成を制御していることも示唆された。
シーボンは「脳と皮膚は同じ起源を持つ」とする「皮脳同根」の考えに基づき、心と肌の関係性を研究。今回の発見を今後の化粧品開発や美容プログラムに活用していく方針だとしている。
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