ダチョウの抗体を配合した化粧品や健康食品のネットワークビジネス(NB)を展開するアトコントロール(本社東京都)では、「ダチョウ抗体とは何か」を改めて分かりやすく広く伝えることに注力しているという。「ダチョウ抗体のメリット」を分かりやすく伝えることにより、初めて知る人が、ダチョウ抗体配合製品のことをより正しく理解できるようにしている。アトコントロールのビジネスに参加しやすくなるよう、導線を設置するのが狙いだという。2023年8月に新社長に就任した阿部安孝氏に、「『ダチョウ抗体』のメリットを伝えていく戦略」について聞いた。
メリットをしっかり伝える
――アトコントロールの新社長となった経緯について聞きたい。
「ダチョウ抗体」を配合した化粧品を開発するジールコスメティックスの前田修社長と知り合ったときに、「ダチョウ抗体」のことを初めて知った。
「ダチョウ抗体」は、地球上最大の鳥類であるダチョウの卵に含まれる抗体だ。驚異的な免疫力と回復力を持っているダチョウに、無害化した抗原を投与して、抗体を含んだ卵から抗体を抽出する。
「ダチョウ抗体」は、米国やシンガポールで、政府や研究機関との共同研究が進められていることからも分かる通り、唯一無二のすばらしい素材だと思っている。
私はもともと薬剤師で、OTC医薬品や化粧品を販売する会社の役員も務めていた。
抗体医薬は分子標的薬としてこれからの医療の花形となると考えている。抗体医療の製品は、非常に高価で、国民医療費をも圧迫する両面性を持っている。
しかし、ダチョウ抗体は、同じ抗体でありながら、他の抗体に比べて扱いやすい。抗体抽出のコストも安く、日用品として流通させることもできる、可能性だらけの素晴らしい原料だと知った。
「ダチョウ抗体」を、CMメインで販売しているメーカーで製品化した場合、時間の経過とともに「たくさんある機能性素材の一つ」になってしまう恐れがある。それでは、世間に「ダチョウ抗体」のメカニズムのすばらしさを知ってもらう機会が、少なくなってしまう怖れがあるのではないかと思っている。
「ダチョウ抗体」配合の製品を、ドラッグストアなどの一般流通の販路で拡大することについては、一般消費者に抗体について説明できるシチュエーションがなかなかないということが課題だと考えている。
ドラッグストアでは、消費者が自ら商品を手に取り購入するため、新しい素材のメリットを詳しく知る機会が少ない。ドラッグストアに常駐している薬剤師や登録販売者が、「ダチョウ抗体」のメリットを詳しく知ったとしても、「しっかりと伝えた上で販売する」という点には慣れていないし、時間も取れない。
「ダチョウ抗体」のメリットを伝えるという点において、NBは、とても良い方法だと思っている。アトコントロールのメンバーは、「ダチョウ抗体」のメリットを正確に伝えてくれている。
だから「ダチョウ抗体」の持つメカニズムを、もっと広く、多くの人に知ってもらうことが大事だと思った。
動画コンテンツも制作中
――アトコントロールではどんなことをやっていきたいか?
課題は、「ダチョウ抗体」のことを知ってもらうのに、時間がかかりすぎるということだと思っている。詳しく知ってもらうためには、医療用語なども理解してもらわないといけない。初めてダチョウ抗体の話を聞いてもらう場合、事前にウェブで学習してもらうことで、基礎知識を習得してもらおうと思っている。これはメンバーのサポートの一環でもある
ウェブのコンテンツは、ユーチューブなどの動画で構成し、一般の人が興味を持ってくれやすい内容にする予定だ。現在制作を進めている。
当社の製品は、一度使ってもらえれば、体感性が高い。肌トラブルに悩む人や、化粧品難民の人は、一度使ってもらえれば、効果を体感し、気に入ってくれるはずだ。
使ってもらえれば、継続して使ってみたいと思ってもらえる。継続して使っていれば、ビジネスにしたいと思ってもらえる。そのために、まずは、「ダチョウ抗体」についてもっと広く知ってもらうきっかけを作っていきたい。