楽天グループの2025年1-6月期(中間期)の国内EC流通総額(GMV)は、前年同期比3.8%増の2兆9190億円だった。「楽天市場」「楽天リーベイツ」「楽天トラベル」などを中心に成長している。三木谷浩史社長は、「足元は1桁半ばの成長率で推移しているが、エコシステムシナジーの拡大と、各種施策を講じることで再加速を目指す」と話す。
2025年4-6月期(純第2四半期)の国内EC流通総額は、同4.7%増の1兆4880億円だった。売上収益は同5.9%増の2420億円、Non-GAAP営業利益は同7.5%増の230億円になった。物流事業において今年6月に実施した料金改定が増益に貢献したという。
「楽天市場」においては、購入者数・客単価の増加により、流通総額が拡大した。
引き続き「楽天市場」と「楽天モバイル」とのシナジーが拡大している。
「今後の成長加速に向けては、楽天モバイルとの連携強化が鍵となる。楽天モバイル契約者の流通額は、非契約者より47.6%高い」(同)と話す。
純第2四半期における月間アクティブユーザーに占める楽天モバイル契約者の割合は、同1.8ポイント増の15.7%となった。今後も「スーパーポイントアッププログラム(SPU)」における特典の認知促進や、楽天モバイル契約者を対象とした先行セールの取り組みを強化し、この割合をさらに伸ばす考えだ。
有名海外ブランドの出店も加速している。すでに1000店舗以上が出店しているという。
物流事業では、「楽天スーパーロジスティクス(RSL)」の料金を改定したものの、利用店舗数や、「楽天市場」におけるRSL経由の配送比率は増加している。
続きを読むには会員登録
(無料)が必要です。
会員登録していただくと、すべての記事が制限なく閲覧でき、
著者フォローや記事の保存機能など、便利な機能がご利用いただけます。
無料メールマガジン登録 人気の記事や編集部のおすすめ記事を配信