LINEヤフーは8月31日、クイックコマースサービス「Yahoo!(ヤフー)クイックマート」を終了する。5月には専用アプリの提供を開始するなど、サービスは順調に拡大しているとみられていた。そのような中で突然のサービス終了となった。
LINEヤフーと出前館は2024年、クイックコマースのサービスを刷新した。サービス名を「Yahoo!マート by ASKUL」から、「ヤフークイックマート」に変更した。従来のダークストア型からモール型に変更した。
クイックコマース業界では、配送専用店舗である「ダークストア」から商品を配送するモデルが多かった。閉店したコンビニエンスストアの跡地などを借りて、商品を陳列して配送する。そのため、近隣地域への迅速な配送が可能だった。
だが、「ダークストア」の運営は賃料、人件費、電気代などの固定費が高く、サービスを終了する事業者が多かったようだ。
以前の取材で、ショッピング統括本部プロダクション3本部本部長クイックコマース本部本部長・駒田博仁氏も、「ダークストア運営による固定コストが大きくのしかかり、別のモデルでの運営が必要だと思った」と説明していた。
「ヤフークイックマート」は8月30日で注文受付を終了し、同31日に完全にサービスの提供を終了する。サービス終了後は、ウェブ版、ヤフーショッピングアプリ、専用アプリを含む全ての経路からの注文を停止する。
未使用のクーポンやキャンペーン特典などは、サービス終了時点で無効になるという。
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