サンクスアイは、会員主体のセミナーに力を注ぎ、グローバルで安定した業績を維持している。2024年はグローバルで統一したキャンペーンを企画すると言う藤原社長に、2023年の取り組みと2024年の方向性について聞いた。
――2023年12月期の状況について聞きたい。
コロナ禍を経て、各国が自立して活動できる体制になったことは大きな収穫だ。2023年12月期は増収となる見通しだ。
各国のリーダーや責任者の意識が主体的になっている。12月にマレーシアでは、リーダー主催のチームビルディングをテーマにしたセミナーを開催した。いい意味で自立してきた印象だ。
私自身が自立を促しているわけではなく、会社が示した方向性について、会員それぞれが与えられた課題を解決することができている。
――新規会員獲得の状況については。
キャンペーンを実施したタイミングで増えるなど波はあるが、2023年6月度の新規登録はグローバルで1万件、月商10億円に達した。
グローバルでは、マレーシアが好調だ。ビジネス活動に真剣に向き合う会員が多く、製品に対する信頼度が他の地域に比べると高い印象だ。
海外では、投資系などマネーゲームのようなビジネスは避けたいという層に当社の事業が受け入れられている。当社の製品や報酬プランに魅力に感じてもらうことで新規登録につながっている。製品の愛用者を通じて組織が広がることで安定的な収益につながるという基本的なことに参画してもらっている。
――日本国内の状況についてはどうか。
安定して組織が広がっているという印象だ。会社がレールを敷いてそれに沿って活動するのではなく、それぞれのグループの色を出してルールの範囲内で活動するようにと話している。コロナ禍を経てオンラインセミナーが一般的になっており、シニアの方でも利用する人が増えてきた。
私自身、2023年はグループのイベントにゲストで登壇することはあっても、日本国内で一度も社長セミナーを実施していない。私が率先して先頭に立つと、”社長待ち”になってしまう。目先の売り上げで考えればその方が早いかもしれないが、長期的に見て会員の自立を促す方向で考えている。
――世間ではミネラル不足による現代型の栄養失調が問題になりつつある。
当社がミネラルの重要性を訴え始めたのは20年前で、時代が追い付いてきた印象だ。「健康でいることがお金を稼ぐことと同じ時代になる」と言い続けてきた。健康への投資意欲はますます高まっていくものと考えている。
――2024年12月期の方向性については。
キャンペーンについて海外と国内で統一した施策を考えている。2023年同様、6月と12月がピークになるようにしたい。