ファッション業界では、物流の共同化が他業界に比べて進んでいない。アパレル商材の特性上、流通経路が多岐にわたり、中小規模の事業者が多く、物流会社への依存度が高いことが原因とされる。そこで、4社は業界共通の課題を明確にし、企業横断での解決に取り組むことを決定した。
研究会の目的は、各社の課題を共有し、共通の物流課題を明確にすること、物流インフラの一部共通化に向けた協働・協業を進めること、参加企業を拡大し業界全体にメリットをシェアすることだ。これまでに、店舗向け共同配送やECモール向け共同配送、海外からの共同輸送などのPoC(概念実証)を実施している。これにより、輸送効率の改善が期待できることが明らかになったという。

▲PoCの一例:ECモール向け共同配送(2025年6月~実施中)
今後は、参加企業を増やし、業界の課題解決に向けて取り組んでいく予定だ。研究会には、「アダストリア」、「バロックジャパンリミテッド」、「TSIホールディングス」、「ユナイテッドアローズ」が参加している。各社の物流拠点や商材の種類、納品形態などの共通ニーズを持つ企業が集まることで、新しいルートやメニューの開拓が期待されている。
※本記事の制作にあたってAIを活用しています。