カルビー、腸内環境改善研究成果発表 プレバイオティクスで気分向上

カルビーとメタジェンは、個人の腸内環境に適したプレバイオティクスを含むグラノーラの摂取が、腸内細菌由来の短鎖脂肪酸の増加と気分の改善に寄与する可能性を示したと発表した。この研究成果は2025年7月25日に「Frontiers in Microbiology」に掲載された。

短鎖脂肪酸は、腸内細菌が食物繊維やオリゴ糖を発酵することで生成される物質で、免疫機能の増強や基礎代謝の向上、便通の改善に寄与するとされている。腸内環境は個々人の生活習慣や食生活により異なるため、カルビーとメタジェンは93名の健康な成人男女を対象に腸内フローラ検査を実施し、各自に最適なプレバイオティクスを含むグラノーラを8週間摂取させた。

その結果、便通の改善効果が報告されている「ビフィズス菌」や「カプロン酸」の増加が確認され、短鎖脂肪酸の一種である「酢酸」にも増加傾向が見られた。また、総合的な気分状態の改善も示された。腸内フローラのタイプ別に分析したところ、増加する有機酸の種類と気分状態の改善項目が異なり、個々人の腸内環境に応じた効果の違いが示唆された。

この研究は、個人の腸内フローラに基づいた層別化シリアル食品が、腸内環境や心身の健康を効果的に改善する可能性を示している。カルビーとメタジェンは、今後も腸内環境の層別化・最適化に着目した研究開発を進め、精密栄養学の一環として、パーソナライズされた食の提案によるヘルスケアを推進していくとしている。


※本記事の制作にあたってAIを活用しています。