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2025.08.27

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経済産業省、EC市場規模発表 物販ECは3.7%増、2年連続5%割れ

物販系分野のBtoC-EC市場規模及びEC化率の経年推移

経済産業省は8月26日、「令和6年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)」を発表した。2024年度の国内BtoC-EC(消費者向け電子商取引)の市場規模は前年比5.1%増の26兆1225億円だった。物販系分野は同3.7%増の15兆2194億円で、2年連続で5%を切る形となった。EC化率は同0.4ポイント増の9.78%だった。


▲2年連続で5%を切る形となった

物販系分野のBtoC-EC市場規模の成長率は昨年の伸び率の4.83%を下回った。内訳をみると、「食品、飲料、酒類」が最大の伸びで同6.36%の3兆1163億円、「生活家電・AV機器・PC・周辺機器等」が同2・26%増の2兆7443億円、「衣類・服装雑貨等」が同4.74%の2兆7980億円、「生活雑貨、家具、インテリア」が3.62%増の2兆5616億円だった。これらの上位4カテゴリーが2兆円を突破している。


▲物販系分野のBtoC-EC市場規模

「書籍、映像・音楽ソフト」はEC化率が56.45%と最大だが、分類内で唯一市場規模が前年割れの0.84%減で1兆8708億円となった。

BtoB-EC(企業間電子商取引)市場規模は同10.6%増の514兆4069億円、CtoC-EC(個人間電子商取引)の市場規模は同1.82%増の2兆5269億円と推計した。


▲BtoB-EC市場規模の推移

2024年において、日本・米国・中国の3カ国間における越境ECの市場規模は、いずれの国の間でも増加した。なお、中国消費者による日本事業者からの越境EC購入額は同8.5%増の2兆6372億円、米国事業者からの越境EC購入額は同6.0%増しの3兆1397億円と昨年に引き続き増加した。

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