訪販化粧品最大手のポーラ(本社東京都、小林琢磨社長)の2025年1-6月期(中間期)における、委託販売チャネルの売上高は、前年同期比4.0%減の264億2700万円だった。成長店舗群の売り上げ伸長が続いたというが、顧客数は同6.2%減少。減収が止まらなかった。
ポーラ全体の売上高は、前年同期比3.2%減の444億9000万円だった。国内売り上げは前年同期比0.9%減、海外売上高は14.7%減となった。
国内事業における購入単価は、同3.6%増となった。国内店舗数は、2024年12月末時点比で9店舗減の2509店舗となった。
委託販売チャネルの減収について、ポーラオルビスホールディングスは、「新規顧客獲得よりも既存顧客の活性化に力点を置いた。その結果、1Qは単価上昇が進み、2Qは既存顧客数の改善が見られ、顧客構造の安定化が図られてきている。エステを軸にOMO戦略を活用した店舗群の成長が想定通りの進捗となっている」としている。
顧客基盤の安定化については、コロナ後に実施してきた、新規顧客の獲得施策から一転し、新社長の下、既存顧客との関係性の再構築に投資したことにより、意識改革が進んだとしている。既存顧客数の下げ止まりに向けた兆候が見えてきたとしている。
9月にリニューアル発売する最高峰ライン「B・A」が、ポーラの商品を一定期間購入していない顧客へのアプローチになるとしている。
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