食品メーカーの明治は、同社が提供する会員サービス「明治会員ID」の登録者数が10万人を突破したと発表した。2025年1月に本格展開を開始して以来、想定を上回るペースで会員数を伸ばしているという。登録した会員に対しては、同社のテストマーケティングECサービス「ミラマル」の利用や、ユーザーに最適な商品のレコメンドも提供している。
「明治会員ID」は、共通IDで公式アプリや会員限定サービス、独自ポイント「明治ポイント」を利用できるサービスだ。ポイントは商品クーポンや抽選キャンペーンに利用可能で、顧客接点の拡大を目的としている。
会員増加の背景には、明治のさまざまなブランドと連携し、さまざまなキャンペーンを実施していることがある。
会員の57%が女性。年齢別では、30代が25%、50代が23%だそうだ。
同社は2026年春までに15万人を目標としていたが、7カ月で10万人を突破した。9月1日時点の登録者数は13万人となっているという。
9月1日に開始した特別キャンペーンは、「明治会員ID」に登録して応募すると、プラチナインゴットと商品詰め合わせ(約10万円、3人)などが当たる。
同社は今後、会員の声をサービス改善に反映させ、より顧客のライフステージに合わせたソリューションを提供していく方針だ。未発売の新商品を試せる共創型ECプラットフォーム「ミラマル」での会員特典の拡充も予定しているという。
明治ではこれまで、商品開発のためのニーズの調査などを行う場合、ウェブアンケートの企画からデータの収集までに、数カ月の時間と、数百万円のコストがかかることも多かったという。
「明治会員ID」の登録者に、アンケートを実施すると、企画から実施まで2週間程度で完了できるようになったという。