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2024.01.08

ニュース

総合通販

【新春インタビュー】カタログハウス 斎藤憶良社長「『通販生活』発行増で得意客との関係深化」 [2/2]

受注のネットシフト強化


――紙代や発送コストが上がる中、カタログの取り組みはどうしていくのか?

コスト増は頭の痛い問題だ。長年の付き合いのある取引先には、ぎりぎりの値上げで抑えていただいている。コストが上がる分、1冊のカタログの中で、それをカバーできるだけの利益をどう生み出していくか、試行錯誤している。

――ネットの活用にはどう取り組んでいるのか?

電話で注文していただくより、ネットで注文していただく方が、明らかに1人当たりの受注コストは下がる。既存のお客さまに対しては、注文する際にネットに誘導している。紙面からネットへの導線を作ったり、ネット注文したお客さまにネットのみで利用できるポイントを進呈したりしている。当社のメインの顧客は70代だが、スマホを使いこなす方も増えており、ネット受注比率は年々、高まっている。

ECサイトは2023年にトップページを含めて大幅にリニューアルした。新しいコンテンツを増やし、紙の「通販生活」とは異なる、ウェブ版の「通販生活」として、他にはない情報発信に力を入れている。SNSは多少遅れていたが、組み立て直して取り組んでいる。


2024年から隔月発行


――2024年に注力する取り組みは?

2024年から、「通販生活」の発行ペースを年4回から、隔月の年6回に増やす。長年、「通販生活」を読んでいただいているお客さまとの接点が年4回では少ないのではないかと考えた。これまでもカタログ発行の合間にDMを送ったりはしてきたが、DMとカタログが届くのでは訳が違う。毎号、届くのを楽しみにしている方がたくさんいる。お客さまに受け入れられている間は、しっかりと良いカタログを作り、お届けする回数も増やす。その方がお客さまにも満足していただけると考えた。

新しいお客さまを招きいれるために、ウェブ版の「通販生活」もしっかりとオリジナリティーのあるサイトにしていく。カタログの発行ペースが上がることで、ウェブ版のコンテンツも拡充できる。サイトには、動画も増やしている。

カタログの発行ペースを上げるために、掲載商品を増やしていかないといけない。制作体制を強化するため、編集者やライターも増やす必要がある。1月に発行するカタログには、裏表紙に人材募集の広告を掲載する。人的な強化も図っていく。

業績の見通しについては、なかなか前年超えが難しい時代ではあるが、2025年3月期にはプラスにもっていきたいと思う。




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