「神紅」は、島根県が開発した大粒の赤色系ブドウで、「ベニバラード」と「シャインマスカット」を交配して誕生した品種である。ブドウの生産過程では、副梢や剪定枝が廃棄されるが、ポーラはこの副梢を50%エタノール水溶液で抽出し、副梢エキスを調製した。

▲神紅
皮脂が酸化して過酸化脂質に変化することは、紫外線を浴びることで促進される。この過酸化脂質は、肌のバリア機能を低下させ、炎症やくすみ、毛穴の目立ちといった肌トラブルの原因とされている。ポーラは、皮脂に最も多く含まれる脂肪酸である「オレイン酸」に副梢エキスを添加し、紫外線照射後の過酸化物価を評価した。その結果、副梢エキスが紫外線による「オレイン酸」の過酸化物価増加を抑制することが示されたという。

▲副梢エキスの紫外線によるオレイン酸の酸化抑制評価
この研究成果は、2025年9月10日から13日にベルギーで開催される「第54回欧州研究皮膚科学会」のポスター発表部門で発表される。欧州研究皮膚科学会は、皮膚科学分野における世界最大級の国際学会であり、毎年開催される年次総会では、世界中から選ばれた研究が発表される。ポーラの研究成果が採択され、国際舞台で発表されることは、科学的価値と独自性が国際的に認められたことを示している。
この発表により、副梢エキスの紫外線による皮脂酸化抑制効果が広く認知されることが期待されている。ポーラは、今後も研究を進め、肌の健康を守るための新たな製品開発に取り組んでいくと述べている。
※本記事の制作にあたってAIを活用しています。