同社の2024年12月期の通期売上高は450億円だった。
同社では、ヘアケア商品を中心に展開する「BOTANIST(ボタニスト)」「YOLU(ヨル)」や、美容家電ブランド「SALONIA(サロニア)」など、数々のヒットブランドを展開している。
ヒットを量産できる同社の強みとして(1)ブランド創出力(2)デジタルリーチ力とオフライン配荷力を掛け合わせた「OMO」(3)独自のブランドマネジメントシステム「IPTOS(イプトス)」─の3点を挙げる。大西洋平社長は、「それぞれの強みを生かし、中期方針として、2028~2030年度には売り上げ1000億円を目指す」としている。
EC事業については、2025年12月期の上半期の全体の売上高に占めるEC比率が約46%となったという。2024年12月期の通期のEC比率は32%だったため、急伸している。2025年12月期通期のEC売上高は、200億円超となる見込みだ。
同社は2025年8月、ファブレス型R&D「日本美科学研究所(JBIST)」を設立した。先述の三つの強みを磨き上げ、I-neの成長を支える組織になるとしている。
2020年にはマザーズ市場上場を果たし、23年にはプライム市場に上場区分を変更した、創業19年目を迎えるI-neだが、大西社長は、「ベンチャーマインドの文化こそが私たちの真の強み」と語った。「持ち前のベンチャーマインドで、さまざまなカテゴリーにおいてイノベーションを起こしたい」と意気込む。