新日本製薬の連結業績における、2024年10月-2025年6月期(第3四半期)の売上高は、前年同期比3.8%増の307億3300万円だった。通信販売事業の売り上げは、同2.9%増の279億500万円となった。通販の中でも、EC売り上げが特に好調で、同16.6%増となった。
「国内外EC売上高」は、前年同期比16.6%増の69億6300万円だった。
化粧品の「PERFECT ONE(パーフェクトワン)」ブランドについては、40~50代のミドル世代獲得を目的に、ECへのマーケティング投資の再配分を行ったという。
新商品の発売を強化することにも取り組んだとしている。その結果、ECでの売上高が前年同期を上回ったという。オフライン広告も、QRコードによってECと連携させたことから、EC売り上げの伸長に寄与したとしている。
「FOCUS(フォーカス)」ブランドは、バーム市場でのシェアが拡大したという。
新商品をリリースした影響もあり、同ブランドの売り上げの伸長につながった。
同ブランドのEC売上高については、競争環境が激化した結果、一時的な減収となったという。今後さらにスピードを重視した商品開発を強化し、対策を講じるとしている。
健康食品を展開する「Fun and Health(ファンアンドヘルス)」ブランドの売り上げは、前年同期比で57.7%増となり、大幅な成長を記録した。機能性表示食品「Wの健康青汁」が安定的に成長。「スリモアコーヒー」の新規獲得も好調だったという。
今後は、サプリメントなどの新商品の発売も予定している。
通信販売におけるマーケティング投資については、効率を重視し、「Fun and Health」と化粧品ECを中心に、重点的に再配分を実施したという。
海外販売においては、米国でのテストマーケティングを継続的に実施。投資効率の良い、ヒットコンテンツやヒットメディアの分析が進んだという。
今後さらにテストの焦点を絞り、精度を高めていくとしている。