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2025.09.22

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シルバーライフ、2025年7月期 配食事業は微増 EC、施設向け販売が伸長

シルバーライフ、2025年7月期 配食事業は微増

高齢者向け宅配弁当などを展開するシルバーライフの2025年7月期の決算は、前期比10.1%増の149億1800万円となった。主力の宅配事業は微増となり、ECと高齢者施設などへの食材販売が伸長した。

配食事業は前期比4.4%増の69億1750万円だった。人手不足の影響を受けており、コストを削減して利益を出せるように取り組む。冷凍弁当で提供していた「糖質・カロリー調整食」を食材パック化したり、ムース食を内製化したりといった施策を進めた。

施設向けの食材販売は前期比20.1%増の13億5622万円だった。冷凍弁当のECでも実施している、最初2~3カ月の利用料金を半額にする施策が奏功した。
 
冷凍弁当の直販ECは、前期比15.7%増の26億6419万円となった。利便性を求められていることから「コストリーダーシップ戦略」を敷く。他社に劣らない品質を安く提供することを目指す。「工場、倉庫を自社で持ち、関東圏については配送も自社でできるめどがたった。既存のインフラを活用した他社にはできない価格帯で伸ばしていきたい」(清水貴久社長)と話す。

「まごころケア食」は40代、「LifeMeal(ライフミール)」は30代後半をターゲットにしているが、徐々に下の年齢層の割合が増えてきているという。

営業利益は0.6%増の6億7100万円、経常利益は5.1%減の7億8000万円となった。

来期の売上高は3.9%増の155億円を見込む。コメ価格の値下がりがそのまま業績に影響するとみている。コメ価格の状況を見て、見直していく予定。配食サービスの成長は望めず、コストダウンをして利益を残すことにシフトしていくという。好調な冷凍弁当、施設向けの食材販売を「花形」事業に据えていく。

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