アッチェが同大学でセミナーを開くのは5回目で、「第5回長岡技術科学大学&株式会社アッチェ共同研究プロジェクト進捗報告会」では、2013年から始めた共同研究の成果を報告した。セミナーは、基礎編と応用編を設け、長岡技術科学大学の斎藤秀俊教授が「安心・安全な水素リッチサプリメントの開発秘話Xベーシックコース」と「アドバンスコース」で講演した。
アッチェは同大学とこれまで「無機系材料の水素・水素化合物吸蔵構造に関する技術開発」を行ってきた。これまで、「サンゴカルシウムに水素を化学結合(G2・第2世代)」に続く、「サンゴカルシウムに水素を物理吸着(G3)」の研究にも着手し、進行しているという。プロジェクトは、第4世代、第5世代の素材開発まで計画。南部社長は2021年に同大学の客員准教授に就任している。
斎藤教授は、アッチェとの共同研究プロジェクト「医療支援先進セラミックス研究室」の概要や水素吸入、水素水、サプリメントの水素の特徴について説明した。主に水素吸蔵材料やバイオフィルム阻害材料、薄膜、超微粒子の新規物質開発をテーマに研究していることを報告した。

▲セミナー会場の様子
南部社長はあいさつで、創業からこれまでの経緯について説明。「当社は2006年に創業し、口コミや体験によって支えられてきた。2012年に水素サプリを自社で開発し、2013年から斎藤教授と共同研究を始め、2018年に『G2』というパウダーの開発に成功した」と振り返った。さらに「私自身が2021年から客員准教授として携わっている。アッチェを支えてくれる会員の皆さまのおかげもあり、大学から順調なプロジェクトと評価して頂いている」と話した。
オープンキャンパスとなった大学内では見学会を実施した。現役の学生が、ガスクロマトグラフを使った水素の測定方法に関する実験設備の案内などを行った。