10年積み上げた技術活用
同社が10年間にわたって積み上げてきたリポソーム技術は、ピュアビタミンCの安定化と、吸収率の向上を実現している。
この技術をスキンケアに応用することにより、不安定なピュアビタミンCを肌の角層まで確実に届け、ビタミンC本来の作用を引き出すことを目指すとしている。
競合製品の多くが採用するビタミンC誘導体と比較すると、酵素反応を必要としない即効性と、肌への刺激が少ない処方が強みだという。
「スキンビューティー」は、美容液の1回分が、個包装になっている。酸化を防ぐ個包装を採用することにより、使用直前までフレッシュな状態を保つことにこだわっているという。
顧客体験を意識したチャネル
「スキンビューティー」の販売チャネルは、従来のオンラインに加え、クリニックやサロンといったリアルな接点を重視する。
これは、高価格帯のスキンケア製品を提供する上で、専門家による対面での説明や体験が顧客の信頼獲得に不可欠だと考えているためだという。「スキンビューティー」の美容液の価格は、28個入りで税込1万2320円となっている。
実際に、事前予約ではクリニックやサロンからの問い合わせが好調だそうだ。
オンライン販売でも、サロンで購入した顧客が自社ECサイトで買い物した場合に、サロンにポイントが還元される仕組みを整備している。オンラインとオフラインのチャネル間の連携を強化。顧客の利便性を高めつつ、サロンとの関係性も大切にする三方良しの関係を構築しているという。
インフルエンサーに仕掛け
プロモーション面ではすでに、「Lypo-C」を愛用する美容家やタレントへのギフティングなどを実施している。こうした取り組みを通じて、ブランドの世界観に共感するインフルエンサーからの発信力を活用しているのだという。
今後は定期便サービスの導入も検討しているそうだ。顧客がより手軽に製品を続けられるよう配慮していくという。
これらの戦略を通じて、「一過性の流行に左右されない『本物』の製品として、美容意識の高い層や美容医療の経験者といった、こだわりを持つ顧客層に深く浸透させていく」(マーケティング本部 ブランド戦略部 小林加奈氏)としている。