グラニフ(本社東京、村田昭彦社長)は12月21日、東京・原宿に旗艦店を開設した。同社最大の店舗面積で、初めてカフェを併設した。リブランディングした世界観を表現した店舗で、豊富な品ぞろえを提供し、体験価値の向上を目指す。
新店舗について、「以前は10~15坪の小型店舗が中心だった。2021年のリブランディング後、『グラフィック』を表現できるよう、Tシャツ以外の小物などの品ぞろえを拡充し、50~100坪の大型店舗を増やしている。原宿はポップカルチャーの発信地。グラニフならではの体験価値を提供する空間にした」(村田社長)と話した。
今後もスクラップアンドビルドをしながら、年間10~15の大型店舗を開設するという。
同社は2023年10月に大阪・心斎橋に関西エリアの旗艦店を開設した。
「開設から3カ月で約8000万円を売り上げている。年間売上高は3億円の見込みで順調だ」(同)と話した。
同社全体の売上高に占める会員比率は約7割だという。会員の購買チャネルは「ECのみ」が30%、「実店舗のみ」が42%、「併用」が28%となっている。
「外部調査によると、NPI(次回購買意向)が8割以上と高い。熱量の高いファンに支えられているブランドだ。購買チャネルが『併用』の会員ほど、購入金額が高い傾向にある」(同)と説明した。
オリジナルキャラクター「ビューティフルシャドー」の関連アイテムの年間売上高は、約20億円に達したという。
同社は2021年にリブランディングし、主力商品であるTシャツだけでなく、ファッション小物やアウトドア用品、NFTも「キャンバス」として見立てた「グラフィックストア」へと転換を進めている。