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2025.10.24

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破産していた「イーザッカマニアストアーズ」運営のズーティーが事業再開 フジスターが再建支援

「イーザッカマニアストアーズ」運営のズーティーが事業再開

老舗アパレルメーカーのフジスターの支援を受けて、2025年4月15日に破産していた、アパレルECサイト「イーザッカマニアストアーズ」を運営するズーティーが新たな形で事業を再開する。フジスターはアパレルECサイト「神戸レタス」を運営しているマキシムもM&Aしており、オンラインでの販売力をさらに高める狙いがありそうだ。

ズーティ―は2002年に設立し、20代~40代前半の女性をターゲットとした、ファッションや雑貨などを販売するECサイト「イーザッカマニアストアーズ」などを運営していた。「楽天市場」にも2002年に出店しており、2025年1月に受賞式を開催した「楽天ショップ・オブ・ザイヤー2024」では「総合4位」「レディースファッションジャンル大賞」「最強翌日配送大賞」「ラ・クーポン大賞」を同時受賞していた。

新たに開設したホームページで旧ズーティーの取締役で、新ズーティーにおいて「イーザッカマニアストアーズ」の店長を務める浅野かおり氏は、「破産手続き中には、〈イーザッカマニアストアーズ〉の事業を買い取り、再開させたいという申し出が、さまざまな業種の企業から裁判所に寄せられました。実際には、私のもとに直接お声をかけてくださった方もいらっしゃいましたが、多くは弁護士さんを通じて伝え聞いたもので、詳しい内容まではわかりませんでした。 破産前後は、そんな再開の道筋があることすら想像もできない状況でしたので、元経営者のわたしたちはまずはひとつひとつやるべきことに取り組む毎日でした」と綴っている。

そして、再開に至る経緯として、「今、みなさまがご覧になっているイーザッカマニアストアーズはどんな経緯で再スタートするのか。再スタートにあたって、老舗アパレルメーカーのフジスター株式会社を親会社とする「株式会社ズーティー」を新設して、事業をはじることとなりました。以前の元ズーティーは〈有限会社ズーティー〉ですので、名前自体はそのままです。フジスターの社長である藤井尊徳さんがこの名前でスタートしようと名付けてくれました」と語る。

フジスターは昭和7年創業のアパレルメーカーでこれまで、「イーザッカマニアストアーズ」のズーティーと同様に神戸にあるアパレルECサイト「神戸レタス」を運営するマキシムもM&Aしている。マキシムにおいても自社の生産背景を生かし、販売能力向上を目的に株式取得を行っていた。今回のズーティーの再建支援により、さらに販売能力を高める狙いがあると思われる。

ホームページでは「イーザッカマニアストアーズ」の再開するサイトとして「楽天市場」のページを案内している。10月24日午前11時の時点でまだECサイトは再開していないが、「楽天市場」にショップを再び開設する予定のようだ。

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