ほぼ日の2025年8月期における、主力商品「ほぼ日手帳」の売上高は前期比18.4%増の58億5000万円だった。「ほぼ日手帳2025」の販売部数は、シリーズ最高の96万部となった。「ほぼ日手帳」は、同社の売り上げの67.4%を占めている。売上拡大の背景にはECによる販売促進の影響がある。
自社ECサイト「ほぼ日オンラインストア」だけでなく、「Amazon」「楽天市場」「天猫国際」など国内外のECモールの販売を強化している。国内外への卸販売も促進しており、「ほぼ日手帳」を購入しやすい環境を整備しているという。
ニューヨークやロンドンなどの海外主要都市にて現地ユーザーとの交流イベント「ほぼ日手帳ミーティングキャラバン」を開催し、海外販路におけるプロモーションを強化した。海外においてSNS上のユーザー生成コンテンツ(UGC)が増加しており、さらなるユーザーの広がりを見せているという。
「ほぼ日手帳」以外の商品の売上高も、同9.9%増の22億8200万円となった。都内で1週間開催したオフラインイベント「生活のたのしみ展」に加え、ECサイトで「自己買い物肯定感の向上」がテーマの「Hello! Good Buy!(ハロー・グッバイ!)」セールを実施したことが奏功したという。
さらに2024年7月に提供を開始した統合IDサービス「ほぼ日ID」の登録者数は、2025年8月末時点で42万人を超えたという。サービスやコンテンツを利用しやすくなる基盤として展開し、ECサイトや、新たに提供する「ほぼ日手帳アプリ」などの併用を促進するとしている。 
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