CLOSE
CLOSE

2024.01.15

ニュース

水関連製品

【インタビュー】プレミアムウォーター 金本彰彦社長 「 顧客数160万件、防災備蓄意識高まりも後押し」


水宅配国内最大手のプレミアムウォーター(本社東京都)は2023年9月、天然水の宅配や浄水型ウォーターサーバーの契約顧客の件数が、160万件を超えた。コロナ前はもちろん、コロナ禍の最中やアフターコロナも含めて、顧客件数を継続的に大きく伸ばし続けている。防災用の備蓄としてプレミアムウォーターの宅配水を利用する顧客も増えているそうだ。プレミアムウォーターの金本彰彦社長に、顧客件数が伸び続けている理由について聞いた。


 

ウェブ経由の申し込みも増加

――プレミアムウォーターの保有顧客件数が160万件を超えた。その要因について、聞きたい。

顧客件数を伸ばし続けられている最大の理由は、営業スタッフの多くを、当社が直接、社員として採用し、育成しているからだ。それが他社との圧倒的な違いとなり、まねできない優位性につながっていると考えている。当社が創業から現在に至るまで培ってきた経験やノウハウを、営業スタッフの育成に取り入れることで、お客さまに対して最適な提案ができる営業スタッフに成長している。

「プレミアムウォーター」というブランドやウォーターサーバーの認知度が高まってきたのも、顧客件数が伸びている理由だと考えている。

最近では、ウェブ経由で宅配水の契約を申し込むお客さまも増えている。ブランドの認知度や、お客さまのニーズに沿ったサービスをリリースできたからだと捉えている。

「災害用の備蓄としてウォーターサーバーが必要だ」という認知も高まっている。

1月1日に石川県能登半島で発生した能登半島地震に伴い、ヤマトホールディングスと協力し、水ボトル2048本と、非常用キット400セットを、支援物資として寄付した。この度の地震により被災した皆さまに、謹んでお見舞い申し上げる。一日も早い復旧を祈っている。

 

――水宅配契約は一定の解約数があるのが一般的だ。そんな中、プレミアムウォーターでは解約数も抑えられていると聞いた。なぜか。

解約数が抑えられている一番の理由は、「天然水がおいしい」「プレミアムウォーターのサービスが便利」という点を、お客さまによく理解していただけているからだと考えている。

昨年は、お客さまの中でも低価格帯のサービスに対するニーズがあったことから、当社も、浄水型の新しいウォーターサーバーをリリースした。

お客さまにとっても、天然水と浄水型の選択肢が増えたことで、自身のライフスタイルに合ったウォーターサーバーを選べるようになり、満足度向上につながった。

当社はこれまで、営業力が一番の強みだったが、現在は、お客さまのニーズに沿った、ウォーターサーバーや料金プランも強みとなっている。

例えば、家計にも環境にも優しい省エネサーバーや、デザイン家電ブランドの「amadana(アマダナ)」とのコラボレーションにより誕生したサーバー、ボトルを下部に設置する下置き型ウォーターサーバー「famfit(ファムフィット)」など、ライフスタイルに合わせたサーバーをそろえている。

特に、下置きタイプのサーバーは、高齢者や女性に人気だ。

料金プランとしても、長期でご利用いただくお客さまが多いため、最低利用期間を5年間にすることで、利用料金が安くなる「もっとPREMIUMプラン」をリリースした。

お水の利用金額によって貯まる「プレミアムウォーターポイント」や、貯まったポイントを利用できる契約者限定のECサイト「プレミアムモール」も用意している。お客さまは、ポイントと合わせてお得にショッピングも楽しんでいる。

このようなウォーターサーバー以外のサービスも、お客さまの満足度向上につながり、解約率を低く抑えられている。

 

岐阜北方工場の工事も完了

 ――2024年の事業計画について聞きたい。

2023年から着手してきた岐阜北方工場の2期工事が、2024年3月をめどに完了する予定だ。完了後は、水ボトルを月間250万本以上生産できる能力を備える。供給力や物流面において、非常に重要な拠点となる。

製造原価に対しても大きなメリットがある。これまで以上に万全の体制が整うため、新規のお客さまの獲得を積極的に進めていきたい。

サービス面においても、お客さまのニーズに応えられるサービスの充実や、契約いただいているお客さまにさらに満足いただけるような提案を行っていく。

さらに、自社でお客さまを持つ企業や、他業種の企業とのアライアンスを進めていくことで、より魅力的なサービスを提供できるように取り組んでいきたい。


タグ:

おすすめの記事

PICK UP


人気の記事

RANKING

新聞のご紹介

日本流通産業新聞

詳細・購読はこちら