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2025.11.04

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【メーカーの戦略】 日立グローバルソリューションズ、日立製作所と実証実験 太陽光の自家消費を最適化

家庭向け太陽光発電の自家消費の実証実験開始

日立グローバルライフソリューションズ(以下、日立GLS、本社東京都、大隅英貴社長)は10月28日、日立製作所(以下、日立)と共同で、地域の企業や住民が連携して地域内の再生可能エネルギーを有効活用する地産地消モデルの構築に取り組む。

日立GLSは家庭の太陽光発電の自家消費促進を目的とする実証実験を2025年11月上旬から行う予定で、日立市も含めた茨城県内で開始する。日立GLSが成長戦略として推進する「プロダクトのデジタライズドアセット化」の一環として取り組む。

参加者の住宅に設置された日立ブランドのエコキュートなどから運転状況や消費電力などのデータを収集する。稼働状況や消費電力などエネルギー利用に関する知見をもとにAIで分析。運転計画を自動で立案、最適化する仕組みの検証を行う。昼夜の分割運転による経済性のシミュレーションや、太陽光発電による自家消費の経済的メリットの評価も実施する。

太陽光発電による電力の家庭内活用を約20%向上させることを目標に据えた。電気代削減の効果に加えて、電力系統の安定化やエコキュートを活用したエネルギー調整による二酸化炭素の排出削減の貢献もめざす。

将来的には、家庭で余った電力を地域内で共有して、HEMSを活用した再エネの融通を可能にする仕組みを構築する。

日立は、日立市と推進する次世代未来都市の実現に向けた共創プロジェクト「グリーン産業都市」の構築をめざしている。

中小企業の脱炭素化支援に加えて、一般家庭も含めた地域全体の再エネの有効活用に取り組む。

実証の成果を地域モデルに反映させて、地域全体で持続可能なエネルギーエコシステムの構築を図り、「グリーン産業都市」構想の具体化を加速させる。

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