ファンケルは、スキンケア製品の保湿効果を高めるためにナノカプセルの研究を進めてきた。今回の開発では、「ヒト型セラミド」、「フィトステロールズ」、「ステアリン酸ポリグリセリル-10」を特定の比率で混合し、液晶状態を形成する条件を特定した。この液晶をニオソームの膜に取り込むことで、「液晶ニオソーム」を作製した。

▲ト型セラミドを含む液晶組成物の作製に必要な比率を確認
「液晶ニオソーム」は、約150nmの球状で、20~40度の温度帯で従来のセラミドニオソームよりも膜が柔らかいとされている。肌上での水分蒸発を模した条件下では、「液晶ニオソーム」が巨大な線維状構造に変化し、水分の蒸発を顕著に抑制することが示された。この構造変化が保湿性の維持や肌のバリア機能の向上に寄与する可能性があるという。

▲ニオソーム濃縮時の形態変化
研究背景として、セラミドは結晶性が高く、膜を硬くしがちで、肌上で効果を発揮する形に変化しにくい課題があった。液晶化してニオソームに組み込むことで柔軟性を持たせ、より効果的な保湿が得られることを狙ったものである。

▲水分透過抑制効果の検証
この研究成果は、2025年9月に開催された「第63回 日本油化学会年会」で発表された。ファンケルは、今後もスキンケア製品の研究開発を進め、より高い保湿効果を提供することを目指しているという。
※本記事の制作にあたってAIを活用しています。
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