CLOSE
CLOSE

2025.10.31

ニュース

化粧品

御木本製薬、真珠パウダー開発 環境配慮型化粧品原料として注目

ゼロエミッション型の持続可能な真珠貝養殖システムの概念図

御木本製薬は、ゼロエミッション型の「真珠養殖システム」を活用し、新たな多機能原料「真珠パウダー」を開発した。このパウダーは、環境に配慮した独自製法で製造され、化粧品粉体として高い機能性を持つことから、「マイクロプラスチックパウダー」の代替原料として注目されている。2025年9月15日から18日にフランス・カンヌで開催された「第35回 国際化粧品技術者会連盟 (IFSCC) 世界大会」で発表された。




▲真珠パウダーの電子顕微鏡画像

化粧品業界では近年、「マイクロプラスチック」の使用が規制され、環境に優しい代替原料の開発が急務となっている。御木本製薬は、「真珠貝Pinctada fucata」から得られる素材を活用し、持続可能な化粧品原料の開発を進めてきた。真珠はその美しさだけでなく、CO2を固定する「生物鉱化」の性質を持ち、環境負荷の低減にも貢献できる素材とされている。


▲真珠パウダーの化粧品原料としての特性

今回開発された「真珠パウダー」は、真珠貝由来の成分を製造する過程で生じる「脱灰液」から作られている。この液体には、真珠層を形成する成分が含まれており、これまで十分に活用されていなかった素材である。真珠パウダーは、「マイクロプラスチックパウダー」に近い滑らかな感触を示し、特定の脂肪酸を選択的に吸着するなど、多機能な粉体原料であるとされている。


▲頬の毛穴隠れ度合いの比較

さらに、真珠パウダーを配合した化粧品は、毛穴を目立ちにくくする効果が期待できるとされている。製造方法においても環境への負荷が少なく、持続可能な素材としての可能性が示されている。今後、真珠パウダーのさらなる特性を探り、様々な製剤への配合を可能にする研究が進められる予定である。御木本製薬は、真珠貝資源の持続的な利用を通じて、循環型社会の実現を目指していると述べている。


※本記事の制作にあたってAIを活用しています。

無料メールマガジン登録 人気の記事や編集部のおすすめ記事を配信
登録することで、個人情報保護方針に同意したものとみなされます。

タグ:

おすすめの記事

PICK UP


人気の記事

RANKING

新聞のご紹介

日本流通産業新聞

詳細・購読はこちら