全社eコマース取扱高は、同9.3%増の2兆2827億円だった。ショッピング事業を中心とした国内物販系の取扱高の成長に加え、リユース事業、海外EC事業における連結子会社の増加、国内サービス系取扱高の成長が寄与した。
コマース事業の売上収益は、同5.3%増の4326億円だった。アスクルグループ、ZOZOグループなどの子会社やサービスEC事業を中心に事業が拡大したことや、越境EC支援大手のBEENOSを連結子会社化したことが奏功した。
売上影響は精査中
LINEヤフーの子会社であるアスクルは10月19日、ランサムウェア攻撃により、商品の受注・出荷を停止すると発表した。今回の問題がLINEヤフーのコマース事業の売上収益に影響を及ぼすかについては精査中だという。
「アスクルの復旧はまだ目途が立っていない。状況のアップデートに関しては、今後アスクルからの情報を待ってほしい。現在、アスクルはBtoBに関して、一部FAXでの注文受け付けを開始している」(出澤剛CEO)と話す。
LINEヤフーは今後、全サービスのAIエージェント化とLINE公式アカウント・ミニアプリ化を推進し、さらなる成長を図る。AIエージェントでは、ユーザー1億人が毎日AIエージェントを利用できる状態を目指す。メディア事業では、粗利率と成長率が高いと見込めるLINE公式アプリとミニアプリの成長に注力し、調整後EBITDAマージンは40~45%を目指していく。
