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2025.11.10

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【新社長インタビュー】エックスワン 菅則子社長「『伝える力』でネットワークを革新」

菅則子氏


化粧品や健康食品のネットワークビジネス(NB)を展開するエックスワン(本社東京都)の新社長に2025年7月28日付で、前広報部部長の菅則子氏が就任した。菅氏は、エックスワン史上初の女性社長。広報出身という経歴も異色だ。「長年培ってきた『伝える力』を経営に取り入れ、エックスワンの強みである『商品力』を最大限に引き出す戦略」を語る菅氏に、詳しく話を聞いた。




8代目は初の女性


──社長就任の経緯と、今後の抱負について、教えてください。

親会社ストリームの経営体制変更に伴い、前任の齊藤勝久社長が退任したことを受け、新社長に就任しました。長年、私は齊藤前社長と現場を多く踏んできました。長年現場を見てきた経験を生かしていきたいと考えています。

社長の就任に際しては、全国の会員を驚かせてしまった部分もあります。その驚きを、期待に変えていけるように頑張りたいです。

私は社長として8人目に当たります。そして、初の女性社長でもあります。今年は、日本で初めて、女性の総理大臣が誕生するなど、世の中の「女性活躍」の流れにも合致しています。会員からの期待感も高いと感じています。

私は、長年現場で会員の皆さんと話をしてきました。「全く知らない人が社長になるわけではない」という点も、不安ではなく期待につながる要素だと思っています。


経営の柱は「商品開発」と「伝える力」


──今後、エックスワンをどのようにかじ取りしていくか、戦略について教えてください。

私が考える経営の柱は二つあります。一つは、エックスワンの根幹であり強みでもある「商品開発」です。そしてもう一つが、自らの広報経験を生かした「伝える力の強化」です。

エックスワンの商品は、他社と比べても、絶対に負けないと思っています。主力商品の「XLUXES(エックスリュークス)」や「インナップシリーズ」に代表される、当社の徹底した物づくりへのこだわりと情熱は、30年以上にわたり、多くの会員のみなさまに支持されてきました。

一方で、「まだまだ知られていない」という側面もあります。それは、「伝える力」が足りないのかなと思っています。「伝える力」こそが、広報畑を歩んできた私の最大の強みであるとも思っています。

「伝える力」の強化として、社長の私自身がSNSを積極的に活用していくことも考えています。

TikTokショップの立ち上げに先駆けて行っている「TikTok講座」も、伝える力を商品化したものです。

講座は現在2期目を実施しており、延べ100人以上が受講しました。TikTokのアルゴリズムを利用して、フォロワー外の一般層に情報を届ける「伝える技術」」について指導しています。

商品の流通だけでなく、会員自身の「ブランディング」を支援しています。

コンテンツ制作にはAIを活用するなど、時代に合わせたデジタル戦略も積極的に導入していきます。


女性社長が「欲しいもの」を形に


──商品のラインアップを増やす計画はありますか。
 
私は社長として、本当に女性から喜ばれる商品を作りたいと考えています。私自身が形にしたいものもたくさんあります。

女性社長ならではの視点を、商品開発に落とし込むことにより、新しい方向性を作っていきたいです。

特にエイジングケアに関心が高まる40~50代の女性が「きれいでいたい」と心から思える商品の開発、そして使っていて「ワクワクする」商品づくりに注力したいです。

既存のネットワーク販路に加え、免税店や百貨店などへの卸販売を強化します。海外展開も積極的に考えていきたいです。

会員のみなさまに対しては、社長としてももちろん直接お会いしてコミュニケーションを取りたいと思っています。一方で、社内の営業部隊を中心としたフォロー体制を確立したいとも思っています。

社長に依存することなく、「エックスワン」というブランドを好きでいてほしいのです。会社全体の信頼を高めることを目指します。

──業績目標は。

社内研修の強化など、組織の内側からの活性化策にも着手しています。これまで売り上げは低迷傾向にあったと思いますが、広報出身社長としての「伝える力」を最大限に生かし、エックスワンの新たな歴史を築き上げたいと思っています。


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