キューサイ、「ウェルエイジング」挑戦加速 トレジャーデータAI導入で顧客関係強化

キューサイは創業60周年を迎え、「ウェルエイジングカンパニー」を目指す取り組みを加速している。2025年10月、トレジャーデータの「AI機能付きカスタマーデータプラットフォーム(CDP)」を導入し、顧客との関係性強化と業務効率化を図るという。

キューサイはこれまで、TV通販やEC、リテール事業を通じてマルチチャネル戦略を推進してきた。しかし、顧客行動の複雑化により、個々のニーズを正確に把握することが課題となっていた。今回のAI導入により、経営層やマーケティング担当者、現場オペレーションに最適化された「AIエージェント」を構築し、顧客データを高速に分析することで意思決定を支援する。

「AI Agent Foundry」は、顧客の興味や購買行動の予測精度を高めるとされている。これにより、潜在ニーズの発掘や顧客生涯価値(LTV)の向上を目指す施策立案が可能になるという。また、経営層もAIとの対話を通じて「CDP」をダッシュボードとして活用し、迅速な意思決定を行うことができるとされている。

「Engage Studio」は、AIが導き出したインサイトに基づき、メールやLINE、ウェブサイト、オフラインなどのチャネルを横断して、顧客一人ひとりに最適なメッセージをリアルタイムに配信する。これにより、従来の一斉配信では難しかったパーソナライズドな顧客体験を実現するとされている。


▲AIとEngage Studio導入における変化

キューサイは、AIとマーケティングオートメーションの刷新を契機に、データドリブンなマーケティングから全社的な経営判断へと活用の範囲を拡大していくという。将来的には、AIによる顧客インサイトを商品開発やサービス設計にも活かし、より多様な顧客の「ウェルエイジング」を支援することを見据えている。

トレジャーデータは、引き続きAIとデータの力で企業の変革を支援し、持続可能な成長と顧客価値の創出に貢献するとしている。キューサイは、2025年12月2日に開催される「Treasure Data Connected World 2025」に登壇し、今回の取り組みの詳細と今後の展望について発表する予定だ。


※本記事の制作にあたってAIを活用しています。