ダスキンの2025年4-9月期(中間期)における訪販グループの業績は、主力のクリーンサービス事業が減収となったものの、ケアサービス事業のほか、その他の事業が増収となり、売上高は前年同期比3.5%増の556億900万円となった。営業利益は、2月に発売した「ケース付きモップクリーナー」が計画を上回る出荷となったことで、原価が上昇したことや、人件費、販売促進の費用が増加したことにより、前年同期比16.3%減の25億7200万円だった
訪販グループ主力のクリーンサービス事業は、家庭向け、事業所向けともに減収だった。
家庭市場の売上高は同2.9%減だった。計画以上の出荷となった「ケース付きモップクリーナー」に加え「ペット用おそうじモップセット」が引き続き好調を維持したものの、主力商品であるモップ商品の売り上げは全体では減少した。
一方で、新商品の「ファインバブル浄水シャワー」が売り上げに寄与したほか、消火器の使用期限到来に伴う切り替え需要によって売り上げが増加。家庭向け売り上げ全体の減収幅は前年同期と比べて縮小した。また、前期に引き続き活動に注力している営業専任活動は、新規顧客の獲得件数が前年同期と比較して増加しているという。
ケアサービス事業は、「お客様売上」が増加した結果、ロイヤルティ収入、薬剤、資器材などの売り上げが増加し増収した。サービス別では「サービスマスター」(プロのお掃除サービス)は、エアコンクリーニングや事業所施設の日常清掃サービスが好調に推移し、「メリーメイド」(家事代行サービス)では、お掃除おまかせサービスが好調に推移した。また「ターミニックス」(害虫獣の駆除と総合衛生管理)は、ペストコントロールサービスが好調に推移したほか、「トータルグリーン」(緑と花のお手入れサービス)は、猛暑時期の早期化・長期化などにより雑草関連サービスが好調だった。
「ホームリペア」(住まいのピンポイント補修)についても前年同期を上回った。
訪販グループのその他の事業は、イベントの受注が増加し増収となったレントオール事業に加えて、高齢社会において需要が拡大しているヘルスレント事業(介護用品・福祉用具のレンタルと販売)、ライフケア事業(ご高齢者の暮らしのお手伝い)が増収となったほか、ユニフォーム関連事業、レスキューサービス事業も増収した。
健康食品や化粧品などを販売する「ヘルス&ビューティー」事業の売上高は同15.2%減の7億4800万円だった。