完全栄養食ブランドを運営するベースフードの2023年3-11月期(第3四半期)の売上高は、前年同期比60.7%増の115億6500万円だった。四半期ベースでも増収を継続していたが、2023年9-11月期(純第3四半期)は、2023年6-8月期(純第2四半期)と比較して減収となった。の2023年10月に発生したカビ問題が影響している。
純第3四半期の売上高は同32.4%増の34億5000万円だった。自社ECサイトの売上高は同33.5%増の20億9000万円になった。前半は新規顧客の獲得が好調だったが、後半は失速したという。
一部商品に発生したカビ問題発生後は、サブスクの解約者数が増加した。同社としても広告出稿を制限したり、新商品の発売を延期したりせざるを得なくなり、新規顧客の獲得が伸び悩んだという。
他社ECサイトの売上高は、同29.8%減の2億3000万円だった。「ブラックフライデー」などモールでの大型商戦を見送ったため、注文数が減少した。
純第3四半期の卸売上高は同52.7%増の10億7000万円だった。展開店舗数は5万3046店舗にまで拡大したが、商品の自主回収により、想定よりも成長が一時減速したという。
商品の自主回収を行ったことで、返金額として3億2000万円を売上高から控除した。
2024年2月期の通期業績予想を修正した。通期売上高は、前回予想を19億5600万円下回る151億4000万円と予想している。
商品回収が事業に与える影響として、自社ECサイトの売上高は7億8000万円、他社ECサイトの売上高は2億5000万円、卸売上高は7億2000万円減少すると予想している。
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