まず、錠剤の形状に関する研究が注目された。曲面の丸みの度合い(曲率半径)を変えることで飲みやすさがどう変わるかを評価した結果、より丸みが強い錠剤の方が飲みやすいという知見が得られた。また、錠剤の表面にコーティング膜を設けることで、苦みを軽減し、飲みやすさを向上させることが確認された。これらの知見は「プレミアムカロリミット」の開発に生かされているという。

▲丸みが強い錠剤の方が、総合的に「飲みやすい」という結果が得られた

▲コーティング量が増えるほど飲みやすさが高まる

▲これらの知見は「プレミアムカロリミット」の開発に生かされている
次に、酸性環境に対応した「キトサン」配合錠の錠剤設計についても研究が行われた。通常の水では問題なく溶ける「キトサン」配合錠が、酸性環境では溶けにくくなることが判明したため、処方上の工夫を行い、酸性環境でも安定して崩壊する錠剤の設計に成功した。この成果は「カロリミットシリーズ」に採用されているとされる。

▲酸性環境に対応したキトサン配合錠の錠剤設計
さらに、製品の安定供給に向けた技術研究も発表された。サプリメント製造における難打錠性成分の圧縮特性評価や、ソフトカプセルの製造性に関する評価法の検討が行われ、製造障害を事前に予測する技術が開発されたという。
ファンケルは、製剤設計の最適化に取り組み、効果実感につながる高品質なサプリメント開発を目指している。今後も、成分が体内でしっかり働くことを見据えた品質評価を行い、さらに高品質な製品づくりを進めていくと述べている。
※本記事の制作にあたってAIを活用しています。
