ヤクルト本社の2025年4―9月期(中間期)における宅配専用商品「ヤクルト1000類」の1日当たりの販売本数は、前年同期比4.2%減の188万5000本だった。店頭販売の「Y1000」を含めた「ヤクルト1000シリーズ」は同2.5%減の297万本だった。記録的な猛暑の影響でヤクルトレディ(YL)の活動が鈍化したほか、物価高の影響などが響き、販売本数が減少した。
宅配チャネルは、「ヤクルト1000類」を中心に、新規客開拓を進め、既存客への継続飲用の促進を図った。YL数は2025年3月末時点と比べ688人減の3万653人、ヤクルトビューティ(YB)は173人減の2819人だった。
化粧品事業では、乳酸菌生まれの保湿成分を配合したハンドソープ「ヤクルト 薬用ハンドウォッシュS.E.」を7月に発売。季節ごとに変化する肌悩みに対して、適切な美容や商品情報を提供することで顧客からの理解と納得感を促進し、継続的な愛用につなげる活動を推進した。その結果、売上高は同2.3%減の34億4000万円だった。
2026年3月期は「ヤクルト1000類」の販売本数を1日当たり前期比2.0%減の192万本と、期初計画の210万本から下方修正した。「ヤクルト1000」シリーズについては、前期比1%減の298万本に下方修正した。
下期は、ヤクルト創業90周年記念キャンペーンや受験生の応援、エビデンスを訴求した広告展開で販売促進を図る。
三谷亮太宅配営業部長は猛暑対策について「YLが着用するファン付きの空調服をブラッシュアップして対応しようと考えている。また、一部地域において、昼時間帯ではなく夜間時間帯での配送を検討している」と話した。
採用については「3カ月連続で前年水準で推移しており、減少幅は抑えられている。離職理由で最も多いのが収入面と酷暑によるものだ。『ヤクルトアプリ』の利用者が非会員と比較すると顧客単価や継続率が10ポイントほど高い」と話した。
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