同社は2025年4月以降、事業セグメントを再編した。M&Aで成長を担う「ニューバリュー」事業に対し、既存事業群を「コアバリュー」と位置づけ、成熟市場における利益の安定化とキャッシュ・フローの最大化をミッションに掲げている。
その戦略が奏功し、「コアバリュー」の中間期の営業利益は、前年同期の4100万円の赤字から、1億8900万円の黒字へと転換した。売上高も3.1%増の61億5600万円と堅調だった。
大幅増益の主因は、徹底した「選択と集中」による構造改革にあるという。和装宝飾事業では不採算店舗の閉鎖を進めた結果、店舗数は減少したものの、1店舗当たりの販売効率が向上し増収を確保したという。
美容事業においても同様に、店舗整理を進める一方、適正な価格改定や高付加価値メニューの強化が成功し、利益率が大きく改善した。懸案だったライフプラス事業(旧DSM事業)もコスト管理の徹底により黒字化を果たしている。
和装事業での新システム導入効果は、現場の習熟に伴い下期にかけて本格化する見通しだ。成長投資を先行させるニューバリュー事業に対し、コアバリュー事業がグループを支える盤石な収益基盤として機能する体制が整ったとしている。
