特殊冷凍機「アートロックフリーザー」の製造販売などを行うデイブレイク(本社東京都、木下昌之社長)が国内外の食品流通で発生する課題の解決に注力している。
2021年に発売した独自開発の特殊冷凍機は、食品メーカーやスーパーなど、食に関わる企業約700社超に導入している。2025年11月には米国に子会社を設立し、12月17日には冷凍寿司の市場拡大と食品業界の課題解決に向けた検討会を開催する予定だ。
「アートロックフリーザー」は、従来の冷凍機器と異なり、急速かつ均一に凍結して氷結晶を小さく生成し、細胞の損傷を減らすことでうまみ成分の流出を防ぐように設計されている。冷風の循環に技術を加えることで食品に与えるダメージを低減する。
素材本来の風味や食感を保ちつつ調理済み食品ができたての味で再現できるとした。
さらに、機器本体には食材や季節に合わせて冷凍設定を自動で調整する「AIスマートフリーズ」を搭載。同社によれば、業界初だということで、誰が使っても失敗しない全自動センサー付きの冷凍機器だとしている。木下社長は「今は冷凍寿司などに注力して事業を拡大させている。ただ、今後は、機器のトラブルなどを遠隔操作で改善できるようにアップデートした開発にも着手していきたい」と意気込む。
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