一般社団法人日本クレジット協会は5日、クレジットカード発行会社を対象に実施した不正利用被害実態調査の結果として、2025年第3四半期(7~9月)の集計値を公表した。
それによると、同四半期の不正利用被害額は102.0億円となり、前期(4~6月)比で16.0%減少した。内訳では、偽造被害額が3.3億円と前期比で200.0%増加した一方、番号盗用被害額は92.6億円で18.3%減少、その他の不正利用被害額は6.1億円で12.9%減少した。前年同期(2024年7~9月)と比べると、不正利用被害額は23.1%の減少となった。
2025年1~9月累計の不正利用被害額は416.6億円となり、前年同期比で6.0%増加した。被害の大半は番号盗用によるもので、全体の9割以上を占める状況が続いている。
また、2025年第3四半期の不正利用発生率は0.030%となり、前期から0.006ポイント低下した。ショッピング信用供与額の拡大を背景に、発生率は低下傾向にあるものの、被害額は依然として高水準にある。
同協会は、調査結果を踏まえ、引き続き不正利用防止対策の強化と利用者への注意喚起が重要であるとしている。
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