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2025.12.26

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アスクル、物流システム再稼働 再発防止とサービス復旧に全力を

吉岡晃社長

アスクルは2025年12月17日、ランサムウェア攻撃により停止していた物流管理システム(WMS)を、東京DCおよび関東DCの2拠点で再稼働させた。約2カ月にわたる障害を受け、吉岡晃社長は「多大な迷惑と心配をかけた」と謝罪し、再発防止とサービス復旧に全力を尽くす姿勢を示した。

WMSを再構築し、再び稼働したことにより、単品出荷の対象商品は約500点から約1万6000点へと拡大した。直送品も約1450万点が注文可能となり、法人向けサービスの利便性は大きく改善した。

ただ、安定稼働が確認されるまでは配送に通常より時間を要し、商品到着まで2~7日程度かかる見込みだという。システム調整の影響で、配送日時指定や置き場所指定などのサービスは当面停止が続く。


▲ピッキングエリアでの様子。ロボットが棚やケースを運搬している

吉岡社長は「顧客情報の流出を重く受け止め、セキュリティガバナンスの抜本的改革を進める」と述べ、安全性の確保を最優先に取り組むという。売上減少や顧客流出への影響については「まずは安心・安全なサービスの再構築が最優先だ」とした。

同社は今後、東京・関東に続き、大阪、仙台、横浜、名古屋、関西、福岡など全国の物流センターで順次システムを再稼働させる計画だ。個人向けECサイト「LOHACO(ロハコ)」の全面再開は、法人向けサービスの安定稼働を確認した後になる見通しだ。

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