クラシコムの2025年8―10月期(第1四半期)における連結売上高は前年同期比28.4%増の24億3300万円だった。雑貨やアパレルのECサイト「北欧、暮らしの道具店」が好調で、マーケティング投資で新規顧客を呼び込み、商品企画との相乗効果により高成長を継続した。
「北欧、暮らしの道具店」の売上高は同26.6%増の23億4800万円で、過去最高を更新した。マス広告は行わず、アプリのダウンロードを訴求するオンライン広告などのマーケティング投資を行い、成果につなげている。
「好調な滑り出しとなり、事業全体が計画どおりに推移している。売り上げの伸びに対して費用を適切に抑制し、マーケティング投資を含むコストも予測より低くコントロールできた。成長と費用管理の両立を順調に進めている」(山口揚平CFO)と話す。
同サイトの購入者数は同17 2%増となった。アプリの累計ダウンロード数は2025年10月に500万を突破し、新規顧客の購買も進んだ。
「foufou(フーフー)」の売上高は、同2.7倍の1億1500万円だった。2025年11月に旗艦店を開設した。集客は順調に推移し、第2四半期以降の売り上げにも寄与するとみている。
「foufou」の今後の取り組みについて、「商品をそろえるだけでなく、ヒット商品を、再現性をもって生み出す仕組みの構築が重要だ。成長途上で課題は多いものの、これまでの投資が成果として表れ始めている。持続的な成長を進めていきたい」(青木耕平社長)と話す。
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