テレビショッピング番組「Shop Japan(ショップジャパン)」を放送するオークローンマーケティング(本社愛知県、ロバート・W・ローチ会長兼社長)は今期、苦戦を強いられている。現在、来期に向けて新商品の販売と放送内容の磨き上げ、マーケティングの強化などに注力している。さらに今年(2026年)3月以降、放送枠を拡大することも予定しており、来期の上半期の売り上げをある程度予想できているという。マーケティング本部の浅野茂樹執行役員に、今期の状況やヒット商品、来期への準備などについて聞いた。
──今期のここまでを振り返って、前期と比較するとどうか。
売り上げは微減で推移している。テレビの状況が、肌感覚的に昨年よりもかなり悪い印象を受ける。テレビの視聴率、もしくはテレビを見ている層の人たちが、若干変わってきているのではないかと思っている。
もちろん70代以上の人はテレビを見ていると思う。だが、50~60代の人が、最初はテレビとネットの「ながら視聴」みたいな感じだったのが、ネットだけ見るという方向に移行しているのではないかと思う節がある。
一番大きな違いが、2024年は豆乳メーカーの「ソイリッチ」や、コードレスハンディークリーナーの「インビクタス」、内転筋を鍛える「マイキュット」など、目新しい新商品がヒットした。だが、2025年はいくつかテストで放送したものの、2024年程、ヒット商品に恵まれなかった。「オーラルスマイル」という水で行うフロスはヒットしたが、それ以外があまり芳しくなかった。
そのことを踏まえて、現在、映像をもう一度見直したり、訴求内容をもう一度見直したりして、改善に取り組んでいる。2026年度、次の期の4月から、きちんとスタートダッシュが切れるように、今期の下半期はもう来期への準備に動いている。
──ヒット商品が出なかった要因についてはどのように分析しているのか。
当社の強みは「ソイリッチ」や「インビクタス」のように、市場としてそこまで大きくないカテゴリーにおいてテレビできちんと訴求していくことが得意なことだ。「インビクタス」も掃除機市場で見ると大きいが、コードレスハンディークリーナーという市場で見ると、そこまで市場は大きくなかったりする。きちんと性能と使い勝手、良さなどを伝えることで、視聴者に「ハンディーの掃除機って良いんだ」と思ってもらうことができる。
2025年はフライパンを販売したりなど、大きい市場への進出を行った。フライパンの市場は大きいが、その分、競合企業も多い。そこで、うまく差別化を図れなかったことがヒットにつながらなかった要因だと分析している。
──来期に仕掛けていく施策などを伺いたい。
70~80代のお客さまに向けた展開は理解できているが、50~60代のお客さまに向けた展開は得意ではないので、しっかりと分析していく必要があると思っている。50~60代の人の生活環境、視聴環境、現在の悩みなどをもう少し分析して、当社がどのような人たちに、どういうタイミングで、何の商品を販売するべきかを見直していかなければいけない。
──新商品についてはどうか。
近年あまり販売してこなかったが、キッチン系の商品を販売していこうと計画している。あとはフィットネス関連、シニアの人の足腰を強化できる器具などを販売していこうと考えている。開発が遅れてしまったが、寝具ブランド「トゥルースリーパー」のベッドマットレスが2026年から販売を開始できそうなので、きちんと放送内容も整えて、私個人としても期待していきたい。
続きを読むには会員登録
(無料)が必要です。
会員登録していただくと、すべての記事が制限なく閲覧でき、
著者フォローや記事の保存機能など、便利な機能がご利用いただけます。
無料メールマガジン登録 人気の記事や編集部のおすすめ記事を配信