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2026.01.14

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水関連製品

【宅配水トップインタビュー】ウォーターネット 佐藤英夫社長「熱中症対策強化と『ステハジ』が新領域」

リターナブルの水宅配を展開するウォーターネット(本社東京都)では、2025年の顧客の水の消費量が、前年同期比で5%増のペースで推移している。2025年6月に企業に対して熱中症対策が義務化、これを受けた法人ニーズの高まりを捉えている。2025年は特に、自社製品が、大阪関西万博で導入されるなど、ペットボトルの大幅削減を目的とした「ステハジ」プロジェクトとともに、認知が拡大している。佐藤英夫代表取締役社長に、2025年の振り返りと、2026年の市場展望について聞いた。

猛暑でBtoBの強みが生きた一年


ーー2025年の手応えは。

大きな手応えを感じている。2025年度は、当社の顧客の水ボトルの消費量は、前年同期比5%増という数字で推移した。

この要因として大きいのは、夏季の猛暑と、2025年6月から施行された「職場における熱中症対策の強化」だ。

これまでは、現場への飲料提供は「福利厚生」や「配慮」の範ちゅうだった。それが、法的に義務化されたことで、特に建設現場の事務所や工場関係において、安全管理の一環としてウォーターサーバーを導入する動きが加速した。

当社の加盟店には、コピー機などのOA機器や測量機器を扱う顧客が多い。現場事務所が立ち上がるタイミングで、事務機器とセットでサーバーを導入いただくという「BtoB」の強みが最大限に活きた一年だった。

2025年は夏の記録的な猛暑も重なり、既存のお客さまの消費量も大幅に伸びた。

特筆すべきは、利便性と冷たい水がいつでも飲める価値が再認識された点だ。

2026年以降も、この熱中症対策の意識は定着し、さらに強化されていくと見ている。

ステハジEXPOが「共創」を証明


ーー貴社が推進する「ステハジ(使い捨ては恥ずかしい)」プロジェクトについても聞きたい。

2025年12月初旬に開催した「ステハジ」EXPOのテーマは「繋ぐ」だった。私たちは単にペットボトルの削減本数を競うのではなく、企業同士が手を取り合い、新しい価値を共に作る「共創」の場を目指した。

おかげさまで、EXPO開催日当日1日で、出展および来場企業の100社以上が、新たに「ステハジ」プロジェクトに賛同いただけた。

これは単なる名目上の参加ではなく、各社が自社内で「マイボトル習慣を定着させる」といった具体的な行動変容を約束してくれた。

私たちはこれらのお客さまに対し、会社内でボトルに給水するアクションへの移行を支援する「実践編」として、ウォーターサーバーの活用を提案している。

ーープロジェクトの拡大が、そのまま貴社のビジネスモデルとも合致しているということか。

その通りだ。例えば、これまで当社と直接取引がなかったITサービス企業が、当社のサーバーを開発拠点に導入し、社員のマイボトル利用を促進するといった事例が増えている。

環境負荷を減らしながら、社員の健康も守る。この両立こそが、今の時代に求められている形だと確信している。


今年はハイブリッド型の提案を

ーー2026年の事業戦略は。

大きなトピックとしては、浄水型サーバーの展開だ。

これまで私たちはボトルの宅配を主軸にしてきたが、市場では「ボトルの交換が重い」「人手不足で交換する暇がない」という声も無視できなくなっている。

特に自治体や公共施設などでは、人手不足がボトル交換のハードルになるという、これまでにない課題が浮き彫りになった。

水道直結型のサーバーや上から水を注ぐだけの浄水型のサーバーを、「解約防止」の選択肢として、新規開拓の武器として推進していく。

2026年は、お客さまの利用環境に合わせて宅配水と浄水型を使い分ける「ハイブリッド型」の提案が必要になるだろう。

私たちは今、「フェーズフリー」という言葉を大切にしている。日常的にサーバーを使っていることが、万が一の災害時にはそのまま「備蓄」に変わる。

青森での地震など、異常気象による災害が常態化する中で、わざわざ備えるのではなく、暮らしの中に備えが組み込まれている状態が好ましい。 この安心感こそ、ウォーターネットが提供できる最大の価値だ。

スポーツ支援通じて「潤滑油」に


ーーデフリンピックやスポGOMI(ゴミ)など、スポーツ支援にも精力的に取り組んでいる。

健康と水は切り離せない。

デフリンピックでは、スタッフがスープやコーヒーを作る際、熱いお湯がすぐに利用できるウォーターサーバーが大変喜ばれた。

ゴミ拾いをスポーツにする「スポGOMI」でも、「ゴミを拾う活動の現場で、使い捨てコップで水を配るのはおかしいのではないか」という私たちの提案に深く共感していただいた。

次回の大会からは、参加者がマイボトルを持参し、当社のサーバーで給水する仕組みに変えていく計画をしてもらっている。

こうした一つひとつの積み重ねが、社会を少しずつ変えていく。私たちはその「潤滑油」のような存在でありたいと考えている。

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