同協会の会長を務める、エフエムジー&ミッション(本社東京都)の中取締役社長が冒頭のあいさつに登壇。世界情勢の不透明さや金融市場の不安定さに触れ、「消費者の気持ちが千々に乱れる中、われわれ訪販業界は『傘』にならなければならない」と強調。「逃げも隠れもしない、顔の見える売り手として、生涯付き合える安心を提供することが、今こそ重要だ」と訴えた。
生成AIに「訪販業界はどうすべきか」と問いかけたエピソードも紹介。「AIからは『価格や利便性の競争では負ける。体験・安心・信頼感に振り切れ』と2秒で回答が返ってきた。古希になって青臭いと言われるかもしれないが、これを理想論とせず、いかに現実に落とし込むかがわれわれの仕事だ」と意気込みを語った。
開会に先立ち、「第3回 ダイレクトセリング消費者志向優良活動表彰」の受賞企業が紹介された。顧客対応品質の向上に取り組んだポーラと、製販一体で環境保全を推進したマナビス化粧品の2社が選ばれた。
来賓代表として、経済産業省商務情報政策局の平林孝之流通政策課長兼物流企画室長が登壇。平林氏は、人口減少や物価高、深刻な人手不足といった国内課題を挙げ、「賃上げや設備投資による『稼ぐ力』の向上を全力で応援したい」と述べた。

▲経済産業省商務情報政策局 平林孝之流通政策課長兼物流企画室長
訪販業界に対しては、「買い物弱者問題の解決策の一つとして、直接商品を届ける訪販・移動販売への期待は非常に高い。地域の見守り役としての役割も重要だ」と評価。さらに、物流の「2024年問題」以降の効率化についても、業界の協力を求めた。最後には干支にちなみ、「丙午の『火』のように、情熱と勢いのある年にしてほしい」とエールを送った。
