事務用品通販大手のアスクルは13日、昨年10月に発生したランサムウェア攻撃に伴うシステム障害について、主要なサービス機能が障害発生前の水準まで復旧したと発表した。同日より、一部地域で停止していた「当日配送サービス」を順次再開。物流網と受注システムが正常化したことで、一連の復旧プロセスは大きな節目を迎えた。
同社によると、2月4日までに横浜DC(配送センター)を含む全物流拠点において、新システムによる商品出荷作業が完了した。これを受け、13日からは一般品を対象に当日配送サービスを再開。午前11時までの注文(「お急ぎ便」選択時)に対し、当日夕方の配送を可能とした。
2025年10月19日のサイバー攻撃発生以来、同社のECサービスは長期にわたり制限を余儀なくされてきたが、今回の対応により商品ラインナップを含む主要機能が正常化。利便性は大幅に改善する見通しだ。
一方、懸念される情報流出への対応について、同社は対象となる顧客や取引先へ個別の連絡を完了している。流出情報の悪用を防ぐため、長期的な監視体制を継続する方針だ。また、昨年12月には「サイバーセキュリティ」に関する特設サイトを開設し、再発防止に向けた取り組みの透明化を図っている。
アスクルは、発生直後から計18回にわたり進捗状況を公表してきたが、本報告をもって定期的なリリースを終了する。吉岡晃社長は「多大なる迷惑をかけた」と謝罪した上で、今後は各サイトを通じて情報を発信し、信頼回復に努めるとしている。
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