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2026.02.24

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【インタビュー】 <家庭教師の派遣や小中学生向けの学習教材を展開> エイジアクリエイト 吉田友則社長、「電子書面交付、生成AI活用で生産性の向上へ」

吉田友則氏


家庭教師の派遣や小中学生向けの学習教材ブランド「デスクスタイル」を展開するエイジアクリエイト(本社京都府)は、2026年夏をめどに、電子契約書面を実現し、営業社員の業務効率向上することを目指す。生成AIを活用することで、生徒の満足度を高めることにもチャレンジする。吉田友則社長に聞いた。





──2025年11月期の業績については?

前期と比べて2割ほど減収した。グループ全体を通して、コストの見直しと生産性の向上に対する取り組みを進めている。販促費の抑制に伴って売り上げも一時的に減収となった。

以前と比較すると家庭学習教材のイメージは改善し、学習塾などと競合するようになってきた。個別指導や家庭教師派遣などの業種と比較検討されやすくなったが、従来型の営業スタイルと合わせることができていないのが課題だ。

これまでは主に平均点以下の子どもを対象にしてきたのだが、こうした層からの問い合わせが鈍くなっている。背景には生活に対する先行きの不安があるようだ。

家庭教師といっても進学に強い企業もあれば当社のように補習に力を入れている企業もあるのに、一般的にはひとくくりにされてしまっている。当社のように、予習・復習を軸にした勉強の習慣付けを軸にした学習教材付きの家庭教師派遣というジャンルは認知度が低いため、もっと特色を訴求する必要がある。

営業社員が自宅に訪問して説明するという強みを生かしきれていないのが現状だ。消費者は雰囲気と金額で選ぶ傾向にある。サービスの品質を訴求することで活路を見いだしたい。


──営業社員の提案力を強化している。成果については?

グループ内を横断する組織「アカデミー」を設置し、営業成績上位の社員や責任者を3人選抜して取り組んでいる。営業に関するノウハウの平準化や人材育成マニュアルの整備を進めている。他社との比較ではなく、自社教材の強みを明確かつ具体的に話す営業スタイルに戻すことを主眼に置いた。

提案力の強化は着実に進んでおり、今後はいかに現場の営業マンに浸透させるかが鍵だ。現場では、お客さまが学習塾や家庭教師などとの相見積もりを取って比較検討するケースが多い。他社と比較して当社のサービスがどうかという説明になりがちだ。そうなると当社の強みを伝えることなく、金額や営業マンの印象などで選ばれてしまう。


──電子書面での交付を予定している。

データベースができている。紙での書面交付と申し込みを維持したままで、販売代理店に書面を入力させて運用を開始する予定だ。クラウドシステムが現場に浸透してきた段階で、今夏をめどに本格的な導入を検討していく。

契約書面をなくす代わりに、正式な見積書の作成を予定している。見積書の中に商品内容と金額を記載し、電子交付を希望の有無を確認する項目を作る。

電子書面の交付が実現すれば、30~40代の顧客体験が高まるし、長時間勧誘も防げる。個人情報保護の観点からもメリットが大きく、お客さまの都合で契約が可能になる。契約率の懸念はないし、むしろ安心材料になるものと考えている。

顧客のメールアドレスが取得できるため、顧客への情報発信ができ、書類などのやり取りがスムーズになって顧客満足度が高まることにもつながる。


──生成AI活用については?

当社は書くことで勉強してもらうという紙ベースで進めていく。

現在の学習教材の内容をAIに学習させ、生徒の質問に答えたり、家庭教師の補助的な役割を検討している。生徒が自宅など空き時間に生成AIを使うことで有効に活用できるような仕組みだ。年内の実装を目指したい。

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