オイシックス・ラ・大地の食品EC「Oisix」のミールキット「Kit Oisix」の累計販売食数が2.5億食を突破した。2025年10月には、包丁やまな板を使わない「超ラクKit」メニューを大幅に拡大したほか、冷蔵庫にある食材を足すだけで完成する「○○をたすだけ!」シリーズを20品目に拡充するなど、日頃の悩みを解決する商品開発を進めている。OisixEC事業本部・販売企画室・副室長兼商品企画統括の神田聡美氏に、商品開発の工夫やミールキットの方向性について聞いた。
──今年1月に、冷蔵庫にある食材を足すだけで完成する「○○をたすだけ!」を拡充した。
レンジを使って5分で調理できる「デリOisix」や包丁が不要で10分で調理できる「超ラクKit」と、20分で調理できる「Kit Oisix」、30分で調理できる「CooK Box」を、素材やメニューにもこだわった「プレミアム時短商品」として提供している。
お客さまにインタビューすると、平日の2~3日はこうした商品を食卓に並べているが、それ以外の日については「適当に冷蔵庫にあるもので済ませている」という声が多くあった。こういう場面でも当社の商品を使っていただくことはできないかと思い「○○をたすだけ!」シリーズを開発した。
プレミアム時短商品は4種類ほどあるが、商品ごとにニーズの違いを感じている。例えば「デリOisix」を利用している人は、包丁を使わず、まな板も洗いたくないという人に支持されている。ただ、それだけだと出来合いのものを温めているという印象があり、自分でひと手間加えたい、でも時短で作りたいという人がミールキットを利用している。
「Kit Oisix」を開発した当時は、忙しい人に支持されていたが「20分でも長い」という声があり、より簡単な商品を作って提供していこうと「超ラクKit」や「デリOisix」を開発した。すでに「超ラクKit」はミールキット全体の5割を占めるまでに成長しており、時短ニーズを感じている。
──「○○をたすだけ!」シリーズの活用方法は。
ミールキットがない日に考えずに調理できることが特徴だ。ボリューム感が求められる小学校高学年の子どもを持つ世帯を対象にしている。
「○○をたすだけ!」シリーズは、ストック食材として人気が高まっている冷凍野菜なので、冷凍技術の向上によって食味がよくなった。カットや下処理済みで、必要な分だけ使え、調理時間を大幅に短縮できる手軽さのほか、冷凍で長期保存が可能であり、使い残しによる廃棄の心配がない点も支持されている。多くは旬の時期に収穫・急速冷凍されているため、価格は安定しており、生鮮野菜同様にビタミンなどの栄養価が保たれている。
ミールキットの販売ページに、バナーを作って表示をすることで一緒に購入してもらえるような取り組みを始めている。
継続的に利用してもらうために、「超ラクKitプラン」のサブスクコースを設けた。より簡単に時短メニューとの接点を持てるようにした。
──商品を開発する際にどのような工程で進んでいくのか。
会員のお客さまに繰り返しインタビューを重ねている。どんな課題を抱えていて、どのような商品があれば課題を解決できるのかを開発担当と検討する。まずは販売してみるという考え方から、どのような点をブラッシュアップすればいいのかも含めて販売しながら改善を重ねている。
実際に2025年秋から新商品として販売したが、当初は「○○をたすだけ!」シリーズという名称ではなく、サイト上では分かりにくさが残った。今年1月に名称を付けて、商品数を増やしてお客さまがより分かりやすいように改善した。
ヒアリングはオンラインを中心に実施している。購入した人には購入理由をヒアリングしたり、逆に購入しなかった人にもその理由を聞いている。商品の認知なのか、何を改善したら購入してくれるのかを聞いている。協力していただいた人には当社で利用できるポイントを付与している。
お客さまも当社の商品を日々活用することで、もっと改善してほしいという思いから、ヒアリングに協力してくれている。お客さまの声を聞いて、良い商品やサービスを作っていこうという考えで全社的に大事にしている。
野菜をおいしく食べられることをメニューの要件として大切にしている。時短だけど、飽きずに継続して利用してもらえるような商品づくりを続けていきたい。
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