フェリシモが展開するユニーク雑貨ブランド「YOU+MORE!(ユーモア)」がオンライン・オフライン含め、売り上げが好調に推移している。オフラインでは2025年12月、東京・上野駅の直営店で過去最高売り上げを記録したという。上野動物園の2頭のパンダ「シャオシャオ」「レイレイ」の中国返還に当たり、パンダグッズの販売数が増加した。同社では、そのタイミングに合わせて、特設エリアも用意した。「YOU+MORE!」のブランドマネージャーである第2事業部課長代理の豊川紗代氏と、新規事業開発本部 OMO事業部 YOU+MORE!上野エキュート店担当の鹿嶋洋邦氏に「YOU+MORE!」提供開始の経緯やブランドの特徴、上野駅の直営店での販売好調な要因などについて聞いた。
──「YOU+MORE!」はどのようなブランドか?
豊川: 「YOU+MORE!」は2014年に運営を開始したブランドで、コンセプトは「すっかり見慣れた日常が、もっと楽しく、もっと笑えるように。」。誰かと一緒にいる時間がもっとおもしろくなる、ユニークなアイテムを届けるフェリシモのユーモア雑貨ブランドだ。
「YOU+MORE!」は私が立ち上げたブランドとなっている。立ち上げ当時、私自身がちょうど出産直後で、子育てや仕事の忙しさに追われていた時期だった。そのような大変な日常の中で、ふとした瞬間に「クスッ」と笑える、心が軽くなるような雑貨を届けたいと思ったのが原点となっている。
──2025年11月には、新たなパンダグッズも発売した。状況は?
豊川: 「YOU+MORE!」から、日本中の人たちから愛され続ける上野動物園で生まれ育った「シャンシャン」「シャオシャオ」「レイレイ」の3頭のパンダの愛らしい姿を再現した「のんびりポーチ」「もこもこ刺しゅうトートバッグ」「パスケース」など5種類をフェリシモオリジナルグッズとして発売した。
これまでもファンに共感していただけるパンダグッズを多数企画しており、今回は、私たちは「パンダと目が合う」ことを重要視した。単なるぬいぐるみではなく、デスクに置いたとき、あるいはバッグから取り出したとき、パンダが自分をじっと見つめてくれているような感覚を追求した。さらに、3頭の愛らしさを再現するため、目の位置や角度、毛並みによる影の出方を、何度も修正し、リアリティとファンに届く可愛さを追求した。
試作を重ねる中で「この角度だとシャオシャオっぽくない」「レイレイの優しさが足りない」などのファンにしか分からない、しかしファンなら絶対に気づく微細なニュアンスを追い求めた。
──商品の販売場所は?
鹿嶋 11月20日より、当社のECサイトで販売しており、11月号からカタログにも商品を掲載している。それ以降も継続してカタログには「パンダグッズ」の商品を掲載している。東京・JR上野駅の構内にある直営店「フェリシモユーモア」でも商品を販売している。
──販売状況はどうか?
鹿嶋: 上野駅の直営店での販売は好調だ。上野駅は交通のハブになっているため、会社員、学生、ご年配の方など、さまざまな人が店舗に訪れてくれている。
上野駅にショップを構えて5年になるが、2025年12月は、過去最高月商、そして過去最高日商をダブルで更新した。通常、12月はクリスマスギフトなどの需要で売り上げが伸びる時期でもあるが、今回はそのけん引役としても「パンダ」グッズの存在が大きかった。
──具体的にはどの程度の割合か?
鹿嶋: 売り上げの約70%がパンダ関連グッズだった。「YOU+MORE!」には他にも人気の動物グッズがあるが、12月の上野店に関しては「パンダの独壇場」だった。12月15日に、パンダの観覧に関するニュースや返還の話題が大きく報じられたこともあり、その翌日からの客足は爆発的に伸びる形になった。
──今後の展望は?
豊川: 今年1月には、「シャンシャン」「シャオシャオ」「レイレイ」の3頭のパンダの愛らしい姿をモチーフにした「チャームウォッチ」と「ハンカチ」のウェブ販売を開始している。「シャオシャオ」「レイレイ」の2頭も返還となり、日本ではパンダに会えなくなっても、パンダたちへの想いを胸に抱いて過ごすことができるフェリシモオリジナルグッズの新作だ。ともに出かけたり、愛らしい姿に癒やされたり、日常でパンダ愛を噛みしめながら、パンダたちを身近に感じることができる。また同社は現在、ファンとつくる”究極のパンダ本”プロジェクトとして、上野動物園の歴代パンダ写真を募集している。
