ゾンビ細胞へアプローチ
同商品は、次世代のエイジングケア成分として知られるNMN(ニコチンアミド・モノヌクレオチド)を1箱に7500ミリグラム配合。最大の特徴は、NMNによる細胞活性化に加え、老化して体内に蓄積する「ゾンビ細胞」を無効化するとされる成分「フィセチン」や、活性酸素を除去する「水素」を組み合わせた点にある。この相互サポートのコンセプトが、コロナ禍で低迷していた同社の対面販売部門をV字回復させる起爆剤となったという。
「販売員自身がファン」
4年前の発売当初、同商品を支えたのは、平均年齢78歳を数える同社の販売員たちだった。まずは自らが愛用し、睡眠の質の向上や体力の変化を実感することにより、実体験に基づいた説得力のある紹介販売を展開した。
現在では、訪問販売部門だけでなくサロンでの販売も裾野が広がったという。60~80代を中心とした幅広い層に、「NMNを継続的に摂取することが、健康寿命への貯金になる」として浸透している。
製造元が全国行脚し信頼を醸成
高額商品ゆえの懸念を払拭しているのが、徹底した「情報開示」と「教育」だ。製造を請け負う笹岡薬品ヘルスケアの代表が自ら全国の拠点を巡り、研修会を実施しているという。
成分の純度や1カプセルあたり83ミリグラムという緻密な配合量、製造工程の安全性を直接語ることにより、顧客の安心感を担保している。
同社の訪販事業部の藤島彰氏は、「NMNサプリメントは中身が見えないからこそ、43年にわたる健康食品の取り扱い実績と、製造元の顔が見える関係性が最大の付加価値になる」と話す。
最近では、SNSを通じてNMNを知った新規顧客が「信頼できるメーカーから買いたい」と指名買いする事例も増えているという。
対面販売というアナログな手法と、SNSのきっかけが、成熟したシニア市場における「10万円サプリ」の地位を不動のものにしているようだ。
