GMOペイメントゲートウェイ(GMO-PG)は2月7日、グループ会社のGMOペイメントサービス(以下GMO‐PS、本社東京都)、三井住友カードと共同で、新たな後払い決済サービス(BNPL)「アトカラ」の提供を開始した。会員登録したユーザーについては、1~36回までの分割払いに対応して、高額品の販売につなげる。5年で100万人の会員登録(アクティブユーザー)を目指す。
GMO-PSが提供する後払い決済「GMO後払い」を利用できなかった店舗にも対象を広げる。これまでの後払い決済サービスでは、ECでの利用が中心で、ユーザーは商品と同梱される紙の請求書をもとに、その都度、後払いする支払方法が主流だった。
▲三井住友カード 常務執行役員兼アクワイアリング統括部長 疋田政彦氏新サービスでは、「アトカラ」の専用アプリに表示されたQRコードを用いて実店舗でも利用できる。ECにおいては購入する商品と同梱される紙の請求書を管理しなくても、アプリや専用のウェブサイトで月々の利用状況の管理が可能となる。また、締め払いにより、請求書一件ずつの支払いのほか、まとめての支払いも可能だ。
支払方法は2種類を用意した。「都度与信型」は、事前の会員登録は必要なく、購入のたび、購入商品の内容をもとに審査を行う。上限は税込5万5000円で、1回払いで支払う決済方法でECのみ利用できる。
「会員登録型」はユーザーが事前に会員登録すれば、その内容をもとに利用枠を設定する。1~36回の分割払いに対応し、6回払いまでの分割払い手数料が無料で利用できる。
▲EC加盟店の導入予定一覧 また、三井住友カードのオールインワン決済端末「steraterminal(ステラターミナル)」、オールインワンモバイル端末「stera mobile(ステラモバイル)」設置の加盟店では、対面取引も可能となる。
2月6日に開いた記者発表会で、GMO-PSの向井克成社長は「これまでは限定的にしかサービスを提供できていなかった。今回は良い形でサービスを提供できる」と話した。
通販・EC企業では、ジャパネットたかた、ベルーナ、アイリスプラザなどのECサイトでサービス提供を予定しているという。