指定していた原料とは異なる原料を使っていた製造委託先企業や代表者を相手取り、健康食品通販のインシップが損害賠償を請求していた訴訟で、東京地裁は原料偽装による損害賠償を認める判決を出した。
判決を受けたのは夢実耕望(本社岩手県)および当時の代表と役員ら4人。
インシップによると、夢実耕望は長年、指定原料ではない、産地の違う安い原料を使って商品を製造していた。偽装を認めてインシップに謝罪したが、損害金の交渉に入ると、偽装を否認する主張に転じ、一方的に取引を停止した。これを受けてインシップは2019年7月に東京地裁に提訴していた。
判決によると、東京地裁は、夢実耕望の原料偽装、取引停止の違法性を認め、同社と経営者4人に損害賠償責任を負うとした。判決は2023年10月15日付。