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2024.02.16

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歯愛メディカル、2023年12月期 通販売上4%増の423億円 今期は連結売上500億円へ

歯愛メディカルは2月13日に発表した2023年12月期決算によると、通信販売事業は、売上高が前期比4.6%増の423億1000万円、総利益が微増の106億1000万円となった。
 
三好誠治取締役は「通販事業は全体的に堅調に推移した」と話す。

2023年5月と11月に歯科総合カタログを発刊し、価格改定を実施。歯科以外のアイテムも下期以降、価格改定を行った。また、同社が主催するデンタルショーなどでレントゲンの新機種を投入し、大型機器の販売が好調に推移した。「大型商品はレントゲン機器などが対象となる。オプションなどを装備すると、販売価格は1000万円を超える機器もある」(同)と言う。
 
一方、原材料の高騰や為替変動による原価高騰、既存と新設の物流倉庫の稼働による在庫調整などが利益に影響。連結営業利益は同10.0%減の29億9000万円となった。

総合通販サイトを運営


同社は前期中、歯科向けや病院、動物、保育園など10種類前後のカタログを発刊し、毎月1回以上のセールやダイレクトメール(DM)で売り上げを獲得してきた。

また、2023年10月に総投資額約230億円の新物流センターの稼働や、同年12月にインナーウェアをEC展開する白鳩の株式を33.2%取得して、Eコマース事業の強化を図っている。

これらに加え、2024年2月に新たな事業としてBtoB総合通販サイト「CiBizスマイル」の運営を開始した。「当社の商品力や価格訴求力、配送形態などの強みを生かした総合通販を展開する」(同)としている。サイトの整備や商品の拡充を準備した上で、正式に本格展開に乗り出す。

新物流センターの稼働も、当初計画していた既存倉庫の出荷能力3倍までの整備は整っていない。「現在は、既存倉庫と同じ1日1万件の出荷状況だ。今後さらに整備を進めて、新倉庫の出荷能力を3倍まで引き上げることで、更なる成長が期待できる」(同)としている。
 
これらにより、2024年12月期の連結業績は売上高が前期比9.6%増の500億円、営業利益は同18.0%増の35億3000万円を目指す。




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